噛みつき評論 ブログ版

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朝日教に朝日信者

2013-09-09 10:13:24 | マスメディア
「25歳のとき左翼にならない人には心がない。35歳になってもまだ左翼のままの人には頭がない」

「20歳までに左翼に傾倒しない者は情熱が足りない。20歳を過ぎて左翼に傾倒している者は知能が足りない」

 基準の年齢が少し異なりますが、恐らく原典は同じでしょう。チャーチルの言葉として紹介されることが多いのですが、否定する説もあります。それはともかく、この言葉が今もよく引用されるのは多分にうなづけるところがあるからでしょう。

 9月8日の朝日の「日曜に想う」という欄に「名作に常識は似合わない」という記事が載っています。小中学校の図書館で「はだしのゲン」を閲覧制限することに反対した朝日の社説(8/30)を補強する内容です。筆者は大野博人論説主幹ですが、社説で「発達段階にあるからこそ、子どもたちが本を自由に読む機会も、最大限に保障されなければならない」という理解不能の文を書いた人物と同一人かもしれません。

 そこでは青年が金貸しの老婆と妹をおので打ち殺すドストエフスキーの「罪と罰」などを挙げ「名作は常識や良識の枠にはおさまらない」と結論します(ずいぶん簡単に結論を出しますね)。従って「はだしのゲン」は名作であるから良識の枠におさまらなくてもよい、図書館は良識の枠におさまらい作品があってこそ意味があるのだと主張します。

 一般向けの図書館ならばその通りですが、今回の騒動は小中学校の図書館に置くかどうかの問題ですから、論点が全く異なります。朝日は昔から論点のすり替えが得意技だといわれてきましたが、これでは簡単にバレてしまいます。すり替えの腕がいささか落ちたようです。

 なぜ朝日はこんな非常識な見解を堂々と主張するのでしょうか。理由のひとつは前回触れたように幼少期の洗脳システムを維持することであると思われますが、もうひとつは左翼と宗教にしばしば見られる教条主義の思考方法にあるのではないかと思います。古くは連合赤軍、現代ならイスラム過激派やタリバンでおなじみの原理主義といってもよいでしょう。

 「はだしのゲン」騒動では「知る権利の侵害」という言葉がしばしば登場しました。「知る権利」が閲覧制限に反対する根拠とされたわけです。「知る権利」はむろん必要なものですが、これは成人を対象としたものであり、赤ちゃんや子供を対象にしたものではないでしょう。

 しかし閲覧制限に反対する連中は子供をも対象にしています。人権などを絶対的かつ形式的に捉えて細かい差異を無視するのが教条主義の特徴です。複雑な世界を単純に捉える方法なので「頭がない」人に適した方法なのかも知れませんが。

 かつて左派メディアはソ連や中国を賛美し、北朝鮮を地上の楽園であると宣伝しました。一方的に不可侵条約を破り、降伏後の日本に侵攻して殺戮や強姦を繰り返した挙句、数十万人の日本人を長期間抑留し苛酷な労働を強制したソ連までを礼賛したのは実に不可解ですが、その裏には共産主義を絶対的な善と見る妄想があったと思われます。非武装中立論も同じ妄想によって現実から目を背けている例だと考えれば理解できます。きっと古臭いクセから逃れられないのでしょう。

 社説も「日曜に想う」も朝日を代表する、35歳を優に超えた幹部の方々によるものでしょう。いい歳をして左翼のままでいるのは、チャーチル流に言えば「頭がない」か「知能が足りない」ということになります。そうかもしれませんが、宗教の一種だと見ることもできます。朝日教、朝日信者という言葉は単なる揶揄でなく、深い洞察の結果と言えるでしょう。

 とすれば朝日新聞は約770万部を誇る教団の機関紙、亜流宗派の毎日は約340万部の機関紙です。とにかく話があまり通じない巨大な異質集団が存在することは大きな不安定要因であります。