静聴雨読

歴史文化を読み解く

ヨーロッパ:オペラと将棋の旅 3

2014-08-07 07:42:22 | 異文化紀行

 

(3)ボランティア活動

将棋の国際交流活動は一種のボランティア活動ととらえることができる。ボランティア活動とは、やりたいこと・できることをやるのが大原則で、各人の意思は尊重しなければならない。NMさんのスタンスを理解した以上、無理強いはできない。また、将棋の国際交流活動は、チームでなくとも、個人でも十分その成果を出せることは、私自身過去半年間で経験したことだ。NMさんには、個人として立派な成果を出すことを期待したいと思う。

でも、NMさんのスタンスにはいささか違和感も覚える。旅程を組むのも・フライトやホテルの手配も人任せ、それなのに、チームを組んで役割分担するのを拒絶とは! 彼は、みこしに乗るのは熱心だが、みこしを担ぐのはいやだという。彼には「ただ乗りの達人」または「 Easy Rider 」というニックネームを献上したいと思う。

結局、今回の旅行では、NMさんとはフライト・鉄道で同道し、同じホテルに泊まるものの、そのほかの活動は別という奇妙な珍道中となった。(最終的にはフライトは別になった。)

一方、ITさんは80歳と高齢であり、首痛と腰痛を抱えているとのことなので、道中、十分なケアをしなければならない。この旅の最大のテーマであることに変わりはない。道中のITさんの様子を見ながら、参加していただくイベントとそうでないイベントを臨機に判断してITさんに提案することにした。

(2014-08-07)