静聴雨読

歴史文化を読み解く

バイロイト詣で 1・2

2013-04-01 07:04:10 | 音楽の慰め

 

(1)チケットが取れた

 

思いがけず、ドイツ南東部のバイロイトで遊ぶことになった。来年夏の「バイロイト音楽祭」の切符が入手できることになったのだ。

 

「バイロイト音楽祭」は、作曲家ワーグナーが時の皇帝ルートヴィヒ二世をパトロンに抱いて、バイロイトに建てた祝祭歌劇場で、自らの歌劇(彼は「楽劇」という。)を専門に上演する音楽祭で、ワーグナーの没後も延々と続いている催しだ。そのチケットは「プラチナ・チケット」で、入手することが難しいことで知られている。

 

私もここ12年か13年ほど申込みを続けていたが、「残念ですが、申込み殺到により、ご希望に応えられないことをお詫びします。」の返答が帰ってくるばかりだった。

 

噂では、「あれは辛抱強く継続して申込みしていれば、いずれ、当たるはずですよ。」ということであり、その言葉を頼りに、申込みを続けた。途中、私は何度も転居し、その都度、転居通知をチケット・オフィスに送り続けた。そして、チケット・オフィスは律儀にも、申込み者リストを更新して、新しい住所に翌年の案内を送ってくれていたのだ。

 

そして、今年、噂通りに、「当たり」を引く順番になったようなのだ。申込み倍率が12倍か13倍なのだろう。

 

今更ながら、チケット・オフィスの公正さに感じ入った。

チケット・オフィスは、今年の申込者が昨年からの継続申込者なのかをチェックして、継続申込みの年数までカウントしているようなのだ。

また、チケットが闇市場に流れないよう、音楽祭会場で本人確認をしているらしい。

 

さて、これから、長い長い準備作業に入ろうと思う。

 

(2)準備項目

 

前回、「長い長い準備作業」と書いた。

折角訪れた機会なので、念入りに準備をしようという心積もりなのだが、それは以下のようなものだ。

 

・ルートヴィヒ二世とワーグナー(「芸術と政治」の事例研究として)

・バイロイト祝祭劇場の建設史

・ワーグナー家の末裔

・『ニーベルングの指輪』の演出の変遷史

・『ラインの黄金』のCD(バイロイト祝祭歌劇場のライブ録音がデッカから発売されていて、それを入手した。指揮・カール・ベーム)

・『ワルキューレ』 CD・ビデオ・リブレット(同上)

・『ジークフリード』 CD・ビデオ・リブレット(同上)

・『神々のたそがれ』 CD・ビデオ・リブレット(同上)

・舞台神聖祝祭劇の意味

・『パルジファル』 CD(バイロイト祝祭歌劇場のライブ録音がデッカから発売されていて、それを入手した。指揮・ジェームズ・レバイン)

 

**

 

・チケット・ホテル・航空便の手配

・バイロイト周辺の観光地

・服装、など。

 

まだまだあるかもしれない。 (2008-09)