映画「がんばれ!ベアーズ」(1976年・米)
原題「The Bad News Bears」
製作:スタンリー・R・ジャッフェ
脚本:ビル・ランカスター
監督:マイケル・リッチー
撮影:ジョン・A・アロンゾ
編集:リチャード・A・ハリス
出演:ウォルター・マッソー ヴィック・モロー
テイタム・オニール ジャッキー・アール・ヘイリー 他
昔からこの映画が好きで、年に一度は繰り返し観ている。
大人が作った “あざとい” 映画という見方もできるけど、
主演のウォルター・マッソーが好きなのと
フェアでヒューマンでハッピー…
観終わった後の清々しい爽快感が好きな理由です。
アメリカ西海岸LA近郊の町。
ボールも取れない弱小少年野球チームに
元マイナーリーグの投手だった飲んだくれの監督が就任。
監督の娘と不良少年の加入で勝ち上がっていく…という物語。
“グダグダの弱小チームがすぐに強くなるワケないだろ”
その通りなんですが、そこではない!
少年野球が題材ですが、
仲間や相手チームの監督と選手、親子関係の描き方が巧みで
大人が子供に教えられる…そこが胸を打つ!
歴史やルール…野球をよく知っている人たちが作っている。
冗長になる説明的な場面を省略してテンポがいい→編集◎
音楽が印象的な “カルメン” ですが、意外にも静かな映画です。
セリフではなく、画面の切り替えで監督や選手の表情を捉えて
微妙な心理の変化を見せていく…上手い演出に撮影ですね!(感心)
ベアーズの個性的なメンバーが素晴らしい!
大打者ハンク・アーロンに憧れる俊足の黒人外野手
チビだけど喧嘩っ早い内野手
眼鏡のノーコン投手
お菓子ばかり食べているデブの捕手
数学が得意なスポーツ音痴のスコアラー
女の子のような容姿のか弱い内気な虐められっ子→最後に男気をみせる(笑)
英語が話せない、小さすぎてワケのわからないメキシコ人
みんな平等…とりあえずやってみようぜ!
どこぞの監督やコーチにもぜひ観てほしい映画ですね!(笑)