愛のむきだし…

強烈、壮絶に力強い邦画を観ました。
これはパゾリーニ？あるいはホドロフスキー？
『愛のむきだし』（園子温監督　2009年）
変態ピュアな純愛青春映画…感動しましたぜ！
凄まじい映画！邦画スゴいなぁーっ！
この監督は日本よりも海外で受けるんでは？
そんな気がします。
「自殺サークル」「紀子の食卓」の監督ですね。





なんと、4時間の大長編！
ハマる人は「大興奮＆大絶賛」、
ダメな人は「何やねん？これ？」で
すぐに観るのを止めてしまうでしょう。
賛否両論まっ2つ…そんな映画でしょうか？
僕の場合は作品の持つパワーに圧倒されて、
一気にというのはウソですが2日に分けて観ました。
“こんな恋愛映画、観たことない”



キリスト教→罪→盗撮→変態→出逢い→暴力→新興宗教→説得→脱出→純愛→エンド
ざっとこんな展開か。
プロローグがなんと1時間「えーっ？これから始まるの？」

http://www.youtube.com/watch?v=CPGNfQ4dfqM&feature=related

まだメジャーではない主役の2人の若手俳優が
監督に激しく！鍛えられながら素晴らしい熱演を見せていて、
彼らを“発見”できただけでも十分に収穫あり！
西島くんはミュージシャン？
そして、安藤サクラ…黒いです。エグいです。恐いです。
「キワモノ」をあっさり通り越して「バケモノ」。
ちなみに奥田瑛二と安藤和津の娘→この人、最高レベル！
（いつもながら）渡部篤郎ヘタっぴ。



音楽もなんかスゴいなぁ。
ラベルのボレロにベートーヴェンの「のだめ曲」（交響曲第7番第2楽章）、
そして、ゆらゆら帝国「空洞です」。
“ゆらゆら帝国”は
坂本さんのギターが最高でしたが、春に解散。残念！
「空洞です」いいんです！

http://www.youtube.com/watch?v=0VRvo-nJ6O8

内向きで大人しい草食系男子にガツンと脳天一撃。
こんな映画、そうは観れませんぜ！
お暇な時には（お薦めはしませんが）…ぜひ！