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静かなパラダイス

ジム・トンプソン…

2006年05月31日 | Weblog
今回はボルネオではなくてタイにゆかりのある人物をご紹介します。
タイ・シルクの世界的なブランドの創始者ジム・トンプソンがその人。
コタ・キナバルで宿泊したホテルにもこのお店が入っていて、
本など少しばかり買い物をしてきました。
自宅のクッション・カバーや車の座布団カバーはここの製品です。


コタ・キナバルのホテル内のジム・トンプソンのお店で。
店員は親切なお姉さん。

その数奇な運命には興味を覚えないわけにはいかない。
1967年にマレーシアで失踪して未だに生死が不明???
なんてこった!!!

大学で建築学を学んだ後、アメリカ陸軍に自ら志願。
CIAの前身の組織で諜報員!としてヨーロッパやインドシナ半島で活動。
スパイですぞ、スパイ!!終戦後もタイに留まって、
当時衰退の一途をたどっていたタイ・シルクを私財を投じて再建。
その後、品質とデザイン性が欧米で高い評価を受けて、
現在ではタイを代表する産業にまで成長させた伝説の人物です。


英語の本に挑戦してみますか。

なぜ失踪したのか?
それが判らない。
ジョン・ル・カレなら一級のスパイ小説に仕上げたであろうに…
などと考えていたら、
なんと松本清張が「熱い絹」という小説で
この題材を取り上げている。

失踪の原因は
1.身代金目当ての誘拐
2.スパイがらみで暗殺または逃亡
3.ジャングルで遭難
4.地元民による殺害

などが挙げられているが、現在でも謎のままである。
僕は2のスパイがらみで監禁・殺害、
あるいは名前や顔も変えて南米あたりに逃亡したんでは?
と踏んでいるのですが…
今回の旅行で買ってきた本を読んでみることにします。
英語なので心持たないですけど。
しかし、なんともミステリアスな話ですね。


バンコクにある「ジム・トンプソン・ハウス」

タイ・バンコクの彼の住まいは「ジム・トンプソン・ハウス」として
一般に公開されており、観光名所になっている。
収集していたタイやカンボジアの骨董品などが展示されているそうです。