ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

新劇場版エヴァンゲリオン初号機(その9)

2007年09月09日 | ガンプラ以外
 エヴァンゲリオンのデザインの特長の一つとして、発光する(?)マーキングがあります。ヒーロー的なスーパーロボットのシンボルマーク(ビーム発射口を兼ねる場合が多いですね)ならともかく、リアルロボット系の機体表面に発光文字が入っているのが非常に斬新ですねぇ。新劇場版のキットでは、シールとドライデカール(インスタントレタリング)、透明パーツの組み合わせによって肩の発光文字部分が再現されています。


 劇場版初号機のキットでは、「EVA 1」のドライデカールは透明パーツ(前回のラストに登場したアレ)の上から貼るよう指示されていますが、透明パーツの中に文字が入っている方が雰囲気が良いと思ったので、透明パーツの下に貼る六角形のシールにドライデカールを貼りました(写真左側)。
 pさんからいただいたコメントによると、新劇場版零号機の説明書にはシールにデカールを貼るよう指示されているそうです。次の生産分では説明書に修正が入るかもしれませんねぇ。

 
 写真左:肩に六角形のシールを貼ったところ。
 シールの製造工程は、裏面が粘着性のシートに印刷し、その後に金型で型押しして切れ目(カッティングライン)を入れているのだと思うのですが、印刷とカッティングラインが微妙にズレる場合があります。これは個体差もあると思うのですが、筆者のキットのシールは六角形の上側のオレンジ色のラインが下半分のグリーンのラインよりも少しだけ幅が広くなっています。シールを肩に貼る前に、このズレに気付けば良かったのですが…
 シールを貼った上から透明パーツをかぶせてみると、シールの黒い横線と透明パーツの2本のスジ彫りとの位置関係がズレてしまっていました(下図)。

 「や、ヤバい!」と、デザインナイフの刃で透明パーツをこじ開け(目立つ部分にキズが付かないよう注意しつつ…)、シールを親指でグイグイと上方向にズラして対処しました。肩の六角形のくぼみの中央にシール中央の黒い六角形が来るようにするのが良いようですが、見た目ではほとんど分からないので、透明パーツを付けて様子を見てから透明パーツを外し、微調整するしかないのかもしれません。


 ようやく腕が付きました。


 手首はアサフレックス製の無可動のモノが左右計6個付きます。表情が豊かで、腕の細さに対してやや大きめに造形されていますので、非常にメリハリがあると思います。写真はもっともエヴァらしいポーズの手指です。ただ、握り拳が付いていないのが残念ですねぇ。サイズが合えばLMHGの握り拳を流用するという方法もありますが…。
 指の側面にパーティングラインが濃いめに入っていますが、爪でしごくとけっこうマシになります。手袋っぽいデザインの手ですので、パーティングラインをそのままディテールとして活かすという方法もアリだと思いますよ♪
 新劇場版キットのうれしい点は、手の甲・指付け根の部分のガード(?)が別パーツで色分けされたことです。このガードの人差し指と、親指付け根付近にある丸モールドは、それぞれの手首で大きさや形がまちまちなのが気になります。削り取って市販のディテールアップパーツに交換しました(写真右側)。


 親指付け根の断面図のつもりですが…
 図左:パーツから元のモールドをカット。
 図中央:ディテールアップパーツを接着し、接着剤の乾燥後にディテールアップパーツ表面に耐水ペーパーを掛ける(水色の矢印)。
 図右:完成状態。

 曲面の部分にディテールアップパーツを貼る場合は、ディテールアップパーツそのままの形だと取って付けたような印象になってしまう場合があります。ベースとなる曲面部分とディテールアップパーツのシャープさがマッチしないと、そういう印象になってしまうのでしょう。
 そこでディテールアップパーツを貼った後に、パーツ表面にペーパー掛けしてベースとなる曲面部分にディテールアップパーツをなじませます。ディテールアップパーツ本来のシャープさをやや犠牲にしてしまいますが、全体で見た場合の一体感は格段に向上するはずです。ディテールアップパーツを貼ったものの、「なんとなく周りから浮いてるなぁ…」という場合に、ぜひお試しください。ディテールアップパーツに限らず、プラ版のコマ切れや伸ばしランナー等でディテールアップした際にも使えますよ♪(ザクⅠ・スナイパーの肩フックを参照)