今、咲き誇っていた真紅の大輪が、突然に散り落ちました。 御子柴美智子さん。振り向くこともなくスッと、旅立たれました。 14日、午後2時、甲府でのフラダンスの指導中のことだったそうです。
何故? どうして? 混乱するばかり。つい半月程前、貴方の好きな焼肉 ”上カルビ”を一緒に食べたばかりではないですか。 唐辛子の十周年の打ち合わせをしたばかりではありませんか。彼女は「七色唐辛子プラス一味唐辛子」の会の設立発起人の一人なんです。 派手やかで美しく、明るい、歯切れの良い、気持ちのきっぱりした、まるで太陽のような存在感があった美智子さん。周りの人々を、ふんわりと包み込む温かさを持っていましたね。 人生の終焉まで、潔い良いのね。 誰が彼女を舞台中央に乗せたまま、幕を引いたのでしょう。寂しくも痺れるようなこの見事さは、何方が演出されたのでしょう。
” 一生過ぎやすし、いまに至りてたれか百年の形態(ぎょうたい)をたもつべきや・われや先人や先・今日ともしらず明日ともしらず、おくれさきだつ人は・もとのしずくすえの露よりもしげしといえり、されば朝(あした)に紅顔有りて・夕べに白骨となれる身なり、既に無情の風きたぬれば・・・・” 御文章 蓮如上人