・・・散歩して歩いていると、季節の果樹の枝の先端にカキだと枯れた葉とともに、ポツーンと一個、色ずい実が残されているのをよく見かける。 また、今の季節だと、ミカンの木にも、いくつか残された実を木の葉の間に見つけれる。
ラジオでも、木の枝に挿されて置いてある、果樹の話が話題にしていた。
当家でも この季節 毎朝の私の日課として、ミカンを細かく切って、庭のエサ台の木の枝にそれを挿す作業をする。
何とはなしに、私がしているこんな日常の行為は日本人が昔からしている行為なのだと思う。
私が聞いた話では、果樹の実を全部、取って食べないで、それを食べにくる鳥のために残しておくと聞いていた。
他に、柿の収穫を終えるとき、全部ちぎらないで、来年もよく実るようにとのまじないで、木の先端に一つ二つ取り残しておく、ゆかし風習もあり、 そうして残された柿を『木守柿』と言うそうです。
昨今 流行りの日本の優れているところを取り上げるテレビ番組でよく言われる、日本人の優しさなのでしょう。
牧畜民族は自然界の動物は人間と生きる競争相手なので、そんな行為は絶対しないと思う。
単に、我々日本民族の生きる為の習慣が自然界と共存しないと生きてこれなかったところが、牧畜民とは違うだけなのであるが。