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"It never gets easier, you just go faster."

チビ登山第67座は瑞牆山 山のぼ…というより岩登り

2017年06月25日 | 登山

瑞牆山山頂にて。
小さなトカゲが、恐る恐る下を覗いています^^ 眼下には…


大ヤスリ岩!




出発時刻/高度: 10:13 / 1527m
到着時刻/高度: 15:04 / 1527m
合計時間: 4時間50分
合計距離: 6.61km
最高点の標高: 2176m
最低点の標高: 1527m
累積標高(上り): 864m
累積標高(下り): 859m
歩くペース 0.7~0.8(速い)
※ヤマプラ掲載の「山と高原地図」標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率(全コースのうち89%の区間で比較)

6月、毎週土曜日仕事が入ってしまったので、チビ登山は一ヶ月以上あいてしまいました。山の中で一日中息子とぺちゃぺちゃ話していないな最近は。
禁断症状が出てきたので、金曜日梅雨の合間にお休みをいただいて、百名山登山してきました。

今日は車ではなく、電車+バスで行くことに。そうなると特急あずさ自由席確保しなくてはいけないので、早朝6時3分に菊名駅からサラリーマンと一緒にモンベラー親子は通勤電車に乗り込みました。


朝7時の新宿発スーパーあずさで韮崎へ。スーパーあずさ。引退前に乗れました。通勤中のサラリーマンのみなさま楽しそうな親子ですいません。

案の定自由席は混雑。チビ太はひさしぶりの電車、しかも特急なのでご機嫌。
韮崎からは瑞牆山荘へはバス(2060円)で一時間+で移動。数週間前に自転車で駆け抜けた茅が岳広域農道を使って登っていきます。自転車では基本ずっと下りだったので、マイクロバスのスローペースにいらいらしながら(笑)

到着は10時過ぎ。ここで帰りのバスの時刻表を見ると、最終バスの時間が15時20分。コースタイムを確認するとギリギリなのがわかりました。どうやら平日ダイヤは最終バスがこの時間なんですね。週末ダイヤならば16時20分なので、子供連れでもゆっくり登れるのですが・・・


出発すると富士見平山荘までは樹林帯を緩やかに登ってコースタイムは50分の表示。3週間前に来た時は山域全体がエゾハルゼミの蝉時雨に包まれていたのですが、今日はまばらに、遠くから聞こえてくるだけです。山は一歩一歩夏に近づいていますね。

ゆっくり新緑の森の散歩のはずでしたが、同じバスにのったハイカーが団子になって登ることになり、チビ太は張り切ってしまい最後はハイペースに。


富士見平小屋に行く途中にある神社。ここは修験道が盛んなところでもあります。

途中神社にお参りをした以外はさっさと登ってしまい、コースタイム50分のところ36分で富士見平へ到着。


富士見平小屋に到着。ここまで集団の先頭で。

富士見平には立派な山小屋があり、テン場も10張ほどあります。先週BSのテレビで瑞牆山・金峰山を放映していたので、チビ太は予習ばっちり。ここの目玉料理の一つに地ビールに鹿肉ソーセージがあるそうで、下山時時間があまっていたらソーセージ食べようね、と約束して短い休憩を終え先に進みます。


ケルンを見ると石を置きたくなるお年頃

富士見平からはここから少し歩くと一度高度を吐き出す形で下ります。下り終えると一度沢に出て、その先がこのコースの名物である桃太郎岩です。チビ太に『今にも倒れそうなおおきな岩を、あるもので支えています。それな~んだ?答えはついてからのお楽しみね。』と前フリをしておきました。


コメツガの新芽


こうやって命をつないでいくのですね!

そして桃太郎岩到着。確かに巨大です。


桃太郎岩を支えるのが小枝だと知って、目を輝かせるの絵。
『木!?木でささえてる?』と嬉しそうにチビ太到着です。


お尻が割れてる桃太郎岩


ここから容赦ない急登が始まりますね。

さて、地図によるとここ、桃太郎岩から山頂まで1時間30分です。先ほどから木々の間から山頂直下のニョキニョキとした岩群がチラチラ見えますが、だいぶ高い頭上にしか見えません。横方向の近さと比べて、縦方向に眩暈がするほど高いんですよね。どうやらものすごい急登のようです。


標高があがり、シャクナゲの群生が始まりました。下の方では枯れはじめていただけに、これはうれし。


しばらくすると岩場、鎖場が連発しはじめました。すべての段差がチビ太の腰以上の高さがありますが、手袋をはめて手を使いながらキャーキャー登っていきます。


いつもよりアシスト多目でチビクライムを支援。

眺望にも恵まれず、いわゆる修行系の山道な上に、しかも急登の岩場。これは山好きにはいいが、初心者を連れてくるところではないですな~。


『きゃ~岩が崩れ落ちてくる~~~』


岩場、鎖場、急登をくりかえし


大やすり岩!!
急登にやられつつ山登りならぬ岩場登りをしばらく続けると、やっと視界が開け大やすり岩の直下にとりつきました。いままでたくさん山は登ってきたけれど、ここまでユニークな岩だらけのお山は初めて。チビ太のテンションは完全に上げ上げになってしまいました。しかし!頂上はこの眼前に覆いかぶさるやすり岩より上に鎮座しています。本当にこれを登れるのでしょうか・・・


岩場の急登が容赦なく続きます。まだ3kmしか歩いていないのに大分高度を稼ぎました。


山頂直下からこの岩を見下ろしているわけですから、まだまだまだ登ります。


そして標高とともに、ピンク色のシャクナゲがちらほら見えてきました。そして、頂上が近づくにつれシャクナゲのお花畑に。そして14時、頂上に到着


山頂にとうちゃこ。山ガールのみなさまの拍手をうけながら。

平日ということもあり頂上はほどほどに空いています。360度の絶景がありつつも、巨大な岩でできた頂上いっぱいに広い空間が広がっています。どこに座っても絶景。しかし柵もなにもなく、落ちたら数百メートル下へ滑落必至ですので、ちょっと怖い。キャーキャー言って腰をすくませながら頂上写真をとり、絶景を目の前におやつを食べてしばしの休憩タイム。


怖いよ~と言う五歳をなだめすかして記念写真。


がんばりました!一人登山のお姉さんとなかよくなって撮ってもらいました。


大やすり岩くんを良い子良い子して褒めてあげました。


ポテチパンパン選手権。なかなかの増量ぶり。


百名山はいくつめかな?もう忘れた。




私『怖い人~?』
チビ太『は~い』


ドローンを飛ばしたくなる山頂ですね。今度は地鶏棒を持っていこう。

先ほど書いた通り、ここで最終バスの時間が迫ってきていることがわかりました。山頂には1時間くらいいて、温かいパスタでも作りたかったですが、残り時間が2時間になってしまいました。

後ろ髪を引かれながら足早に山頂を辞去します。




ここからの下りはバスの時間と、チビ太の疲労度、補給の必要性を常に気にしながらの足早の下山となりました。チビ太本人に責任はないのに、本人は疲れてペースが落ちているのところに激励して早歩きさせるのは心が痛みました。

せかすのがほんとに可愛そうなので、背の高い段差は全部だっこして降ろしてあげて、道が平坦になったら全部だっこして体力を回復させるようにしました。4歳の頃はこうやってよく抱っこして山道を歩いたよね~と話しながら。大変な下山になりましたが、だっこがたくさんできて父としては大変満足♪
翌朝強烈な上半身筋肉痛が襲ってきましたけどね・・・


超ハイペース。急かしてごめん。富士見平小屋までおりてきてほっとする、の絵。
コースタイム残り40分のところで最終バスまで40分。これならギリで間に合いそうですね。ほっとして最後の緩斜面をトレランしながら下っていきました。


ここまで降りてくればゴールはあと少し。

結局17分の貯金を得て到着。疲れた疲れた。


山頂でしりあったお姉さん。最終バスの前で待っていてくれました。


がんばったからご褒美で労いあいます。


瑞牆山荘の若マスター『あ、いつぞやの自転車の人』と覚えていてくれました。またポタリングも行きたいな。

チビ太はバスが発車するや否や秒で爆睡していました。バスの中でたっぷり昼寝して復活したのか、横浜に帰宅したころにはすっかり腹ペコモンスター化。結局菊名の洋食屋さんで家族3人集合。




お店のマスターに『おなかがすいて倒れそうです~!はやくごはん作ってぇ』と哀願。そのときキッチンがひとつになりました。


今度から登山の帰りは毎回ここに決定なんだそうです。四人前をペロリと平らげたのでありました。

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