アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

カナダ報告 その5

2011-12-19 11:46:45 | インポート

久しぶりのUPです。
センター機関紙「ノヤ」作成・発送と、アイヌ奨学金キリスト教協力会の募金趣意書作成・発送を終えました。
ノヤ紙面の一部はHPにUPするようにします。

北大開示文書研究会では、blog「さまよえる遺骨たち」に加え、新たなサイトを立ち上げました。今後、開示された資料をUPしていきます。
北大開示文書研究会の新しいホームページ http://hmjk.world.coocan.jp/index.html


昨年にカナダ研修に行った報告が途中でした。その5をUPします。
11月24日にバンクーバ~リジャイナのCalling Lakes Centre、サスカツーン、ラングバンクを訪ね、12月1日にはマニトバへ。
途中で轢かれた鹿を食べているコヨーテを見たり、頭の白い鷲が飛んでいたのも見ました。
な、なんと、野生の狼も!! 子鹿ぐらいの大きさで感動でした。

8時間、車の運転をウイットマー牧師にしていただいて、夕方にボセジュールのドクター・ジェシー・ソト・リゾース・センター(Dr.Jessie Saulteaux Resource Centre)に到着。
親交の深いメロディ(モホーク)とアーネスト(Ojibwe オジブエ)が歓迎してくれて話がはずみ、楽しいときを持ちました。「忠雄、バイソンに乗ったことあるか?」と聞かれ、思わず首を横に振りながら「乗せてもらえるの?」と期待して彼女を見ると、「いや、明日も乗れない! バイソンに乗るなんて危険極まりないことだ」と大声で笑われてしまった!

JSRCは1984年に超教派の先住民族学校として設立。ドクター・ジェシー・ソトは先住民族の文化と伝統が尊重される神学教育の場の必要性を感じ、たくさんの壁を乗り越えてセンターを設立。現在、マニトバ州東部のボセジュールという小さな町のはずれにこんもりとした森の中に建っています。
 センターの理事は全員が先住民族で、初代館長を務めたスタン・マッケイ牧師は、先住民族出身初のカナダ合同教会総会議長に就任。先住民族の文化と伝統を重んじる神学教育と文化交流を促進する地域プログラムがセンターで行われています。
センターで学ぶ神学生は先住民族の教会の牧師として働きながら、また教会の特殊な働き(都会のシェルター、刑務所のチャプレン)などをしながら、年4回、二週間ずつセンターに集まり学ぶときを持ちます。しかし、その目的は勉強だけではなく、お互いに経験したことを分かち合いながら「癒し」と、新たな力を得るために集まります。机に座ってではなく、輪になって勉強しますが、その輪はLearning Circle(学びの輪)と同時にHealing Circle(癒しの輪)とも呼ばれます。5年の学びのあと、牧師の資格を得られます。
www.mts.net/~drjessie

体育館の四方には以下の先住民族の大切にしている象徴的な絵が描かれていました。
east(東)color = 黄 yellow 鷲 eagle(love愛)  physical哲学的
west(西)color = 赤 red   熊 bear(courage勇気)  spiritual霊的
south(南)color = 黒 black 狼 wolf(humility謙遜)  heart(emotional感情的)
north(北)color = 白 white バッファロー buffalo(respect敬意)  head(intellect知性)



バッファロー
かわいい目をしていますね。 でも、大きくて餌やりはさすがに恐かったです。
この巨体で1メートル以上の柵を軽々と超えるのです。

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