アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

アイヌ民族フィールド・ワークのご案内

2011-09-28 08:13:05 | インポート
NHK特集「クニ子おばばと不思議の森」(9/25放送)を録画鑑賞しました。
宮崎県椎葉村の奥で暮らすクニ子おばば(87歳)は山の草花400種以上を薬にしたり食物に。真っ赤なイモゴ土(火山灰)も食べる(どんな凶作の時もソバ粉にこれを混ぜれば飢えをしのげた、と)。「焼畑で作物が取れればこの森ではお金がなくとも火と水と塩さえあれば世渡りできる」 なんとカッコイイ!! 焼畑で雑草や害虫を焼き、代わりに三大栄養素のチッソ・リンサン・カリと肥料になる炭が出来る。それによって森がよみがえり、ソバ作りもできる。そんなところで生活したいと思いました。「カンチョウ・カンチョウ」(方言で「鹿」の意)と言って、タラの木を棒で叩きながらタラの芽をポロリと落としてGETする姿も感動しました。


北海道大学アイヌ・先住民研究センター主催の「一人の伝導師ジョン・バチェラーの生涯とアイヌ研究」が以下に開催されます。イギリス聖公会の宣教師ジョン・バチェラーは1876年に来道し、約60年を北海道で暮らし、アイヌ民族と関係を持ちました。北大講演の案内文にあるように、「彼は当時の欧米の研究者に とって『アイヌ民族研究の窓口』」だったのですが、あらためて彼の「アイヌ民族の専門家」としての問題やわたしたちキリスト者の課題を調べ続けています。この日は残念ながら新潟敬和学園の二風谷研修最終日を終えて、カナダ合同教会幹事の方々と旭川アイヌ民族フィールド・ワークのために北へ向かいますので聞けません。ディヴァン宣教師が行ってくれそうなので後日にテープを聞かせて頂こうと思います。
「一人の伝導師ジョン・バチェラーの生涯とアイヌ研究」
日 時:9月30日(金) 18:30~20:00(開場 18:00)
場 所:北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟 W棟202号室
講 師:Kirsten Refsing(キーステン・レフシン/コペンハーゲン大学教授)
お問い合わせ: TEL/FAX 011-706-2859 E-mail ainu@let.hokudai.ac.jp
http://www.cais.hokudai.ac.jp/event/e_kouen.html







アイヌ民族フィールド・ワークのご案内
今年のフィールド・ワークは七飯教会の協力のもと、函館のアイヌ民族の皆さんと出会い、学ぶ時を持ちます。
「アイヌ神謡集」を執筆し、19歳の若さで惜しまれつつ亡くなられた知里幸恵さんの母ナミと叔母の金成マツが学んだアイヌ宣教師養成学校(1893年J.バチェラー設立)の跡地や、函館博物館を周りながら学びの時を計画しました。また、数年前に開設された北海道アイヌ協会函館支部の皆さんとの交流や、1930年代に北大医学部がアイヌ人骨を発掘した八雲アイヌ墓地跡も訪ねたいと考えています(墓地跡は希望者)。

日 時   2011年11月7日(月)午後6時集合~8日(火)正午まで 
場 所  七飯教会集合(現地への交通費自己負担)
費 用  1、000円(食事・入館料・貸し布団代は自己負担) 
内 容  フィールド・ワーク・学習会
 ※希望者は七飯教会にて宿泊させて頂きます。貸布団希望は実費をお願いします。    
 ※ 配車の都合がありますので参加希望を10月16日締切りで下記まで郵送.FAX.またはメールを下さい。
TEL/FAX 0164-43-0128  E-mail ororon38@hotmail.com
主催:北海教区アイヌ民族委員会・アイヌ民族情報センター  協力:七飯教会

当センターの機関紙「ノヤ」40号が多くのご協力のもとに完成しました。昨日発送完了しました。
特に、大阪に転任されたにも関わらず編集を引き受けてくださっている斉藤さんに感謝。
今から敬和学園の研修協力に二風谷へ出かけます。