アイヌ民族情報センター活動日誌

日本キリスト教団北海教区アイヌ民族情報センターの活動日誌
1996年設立 

AINU REBELS情報

2008-04-30 21:28:39 | インポート
さて、AINU REBELSの情報が入りました。関東方面の方にご案内です。

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9条世界会議 5月4日~6日 @幕張メッセ
AINU REBELS は4日に出演、UAや加藤登紀子など、他にも数多くのアーティストが出ます!

5 月4日(日)全体会・9ALIVE(音楽ライブ)
12:00開場 13:30開演 幕張メッセ イベントホール

5月5日(月) 分科会・シンポジウム
9:00開場 10:00開演 幕張メッセ 国際会議場

両日共 前売り1,000円/当日券1,500円(中学生以下無料)
ローソンチケット 全国ローソン(店内Loppi)にて発売中【Lコード33580】

■お問合せ先 : 9条世界会議実行委員会
Tel: 03-3363-7967; Fax: 03-3363-7562; Mail: info @ whynot9 . jp

URL: http://www.whynot9.jp/

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「マウコピリカ~幸せになる」
「先住民族サミット」プレイベント vol.1 in TOKYO

日時:  2008年5月18日(日) OPEN: 12:00 START: 12:30
参加: 予約制(info @ ainumosir2008 . com まで)、2500円 (1 food + 1 drink)

プログラム(予定): 宇梶静江(講演)、弓野恵子(カムイユカラ)、
島田あけみ(歌)、AINU REBELS(歌と踊り)、「先住民族サミット」について

場所: NAKED LOFT (http://www.loft-prj.co.jp/naked/map.html)
住所: 東京都新宿区百人町1-5-1百人町ビル1階
(西部新宿駅北口1分/JR新宿東口10分)
電話: 03-3205-1556
主催:「先住民族サミット」アイヌモシリ2008 東京事務局
(http://www.ainumosir2008.com)
チラシはこちらでダウンロード:http://www.ainumosir2008.com/img/0518.jpg




北大植物園のブナの木 


アイヌ民族の権利を回復する運動の推進決議

2008-04-30 21:26:03 | インポート
29日、30日と札幌教会にて、北海教区定期総会が行なわれ、今年も、「アイヌ民族の権利を回復する運動の推進決議に関する件
」が審議され、可決しました。
早速、具体的に、東京在住のアイヌ民族の皆さんが行なっているアイヌ民族を先住民族と認めるよう政府に要請する署名の賛同協力や、「先住民族サミット」の協力・参加等を呼びかけました。
以下が、推進決議です。


アイヌ民族の権利を回復する運動の推進決議に関する件

議  案

アイヌ民族の権利回復と差別撤廃の運動を推進するために、以下の事項に取り組む。

1.学習・研修・交流・連帯活動
(1) アイヌ民族の歴史と現状を学ぶ現場研修を企画・実施する。
(2) 学習会、文化体験交流、キャラバン等の開催、機関誌(ノヤ)・ホームページ等を通しての広報
(3) 集会、礼拝等への講師派遣
(4) 現地研修団体の受け入れプログラムの企画・実施
(5) アイヌ民族の権利回復と差別撤廃のため、関連する裁判や運動を支援し連帯する。
(6) 「先住民族サミット」アイヌモシリ2008に賛同し、協力する。

2.台湾基督長老教会のディヴァン・スクルマン宣教師を支援し、先住民族に関する課題を共有する。
(1)国家形成や植民地支配により、日本・台湾で行われてきた先住民族差別について、その歴史認識を深め、新たな関係作りを目指した学習・啓発活動の実施
(2)台湾の原住民(ユェンツーミン)教会及び原住民族(ユェンツーミンツ)との交流
(3)台湾基督長老教会の原住民(ユェンツーミン)教会が培ってきた信仰や、先住民族宣教のあり方を学ぶ学習 会等の開催

注)台湾の先住民族は自らを「原住民(ユェンツーミン)」と称しておられます。したがって、アイヌ民族委員会としましても、台湾の先住民族の総称としては「原住民(ユェンツーミン)」、或いは「原住民族(ユェンツーミンツ)」という呼び方に統一しています。

提案理由

北海道と呼ばれているアイヌ・モシリ(人間の大地)は、もともとアイヌ民族が自然と共に生きてきた土地です。しかし、日本近代天皇制国家による侵略によって、アイヌ民族は土地も森も川も、自由に狩猟することも、さらに文化や言葉も奪われ、多くのいのちも奪われました。そしてその苦難の歴史は十分に省みられることなく、現在にいたってもアイヌ民族は厳しい差別にさらされています。
そのアイヌ・モシリに宣教活動を行なったキリスト教会もまた、アイヌ民族の存在に無関心であるばかりか、アイヌ民族としてのアイデンティティを尊重せず、明治政府の同化政策に協力さえしてしまいました。
わたしたち日本基督教団北海教区は、教会が侵略者・抑圧者の側に身をおいて歩んできた歴史を反省し、1985年の二風谷ダム裁判の際に、アイヌ民族の権利回復の働きを共にする目的でアイヌ民族委員会を設け、ささやかながら連帯の取り組みを進めてきました。さらに、この課題に日常的に取り組むため、1996年に「アイヌ民族の権利回復と差別撤廃を教会が宣教課題として取り組むことを目的」(センター規約3条)としてアイヌ民族情報センターが開設され、12年目を迎えています。アイヌ民族がなお厳しい現実に生きざるを得ない中で、これらの取組を今後さらに発展させていくのは、大切な宣教の課題だと言えます。
特に今年7月には「先進8カ国首脳会議」(サミット)が洞爺湖で開催されます。このサミットは「経済と環境の調和」がうたい文句となっていますが、近代日本の経済成長のために自然に根ざした独自の文化を破壊されてきたアイヌ民族の存在を正面から見据え、その歴史的反省に立たなければ、本当の意味での「調和」はもたらされません。そのような視点から、アイヌ民族を中心に「先住民族サミット」アイヌモシリ2008の開催が呼びかけられました。「アイヌモシリ、トーヤ湖で開かれるG8サミット首脳会議に対し、世界の先住民族とともに、先住民族の自然観、現在の地球環境問題に対する先住民族の考えを伝え、アイヌ民族を含む世界の先住民族の権利回復を求めましょう!道内・道外・海外在住のアイヌが平等な立場で協力しあい、世界の先住民族をできるだけ多くアイヌモシリに迎え、G8サミットにむけて、先住民族の主張を非暴力で訴えましょう!」との趣旨に賛同し、アイヌ民族情報センターおよびアイヌ民族委員会として、これに参加・協力することを決定しました。教区に連なるみなさんも積極的にご参加くださることを訴えます。
開設以来、主事や活動委員により地道にしかし具体的に取り組まれてきたアイヌ民族情報センターの取り組みは、差別や偏見の前にまだまだ微力ではありますが、着実にアイヌ民族との出会いを広げ、権利回復と差別撤廃に向かう方向性を確かなものにしています。「平和を生きる神の民」として、今後さらに私たち北海教区がアイヌ民族と共に歩む教会となっていくために、情報センターがより一層用いられることを期待します。しかし一方で募金によってまかなわれている情報センターの財政が困難さを極めています。上記の諸課題に取り組んでいる情報センターの働きを今一度祈りに覚えていただき、財政的にも支えていく決意を新たにすることも必要です。
また台湾基督長老教会からお迎えした原住民の教師、ディヴァン・スクルマン宣教師はアイヌ民族委員会の一員として、より積極的な活動を展開されています。昨年10月には「ディヴァンさんと行く台湾への旅」が企画・実施され、台湾原住民との豊かな出会いを体験することができました。これらの取り組みを今後も積極的に展開していくことにより、アイヌ民族だけにとどまらない、世界の先住民族と共に歩む教会として、私たちは成長することができるでしょう。

以上の理由から、今年度もアイヌ民族の権利回復と差別撤廃、先住民族に関わる諸課題を教区・教会の宣教課題として、積極的に取り組むことを提案します。




北大植物園のブナの木 大きいですね~
「♪ブナの木陰で寄り添いながら そっと眠ろう~」という玉置浩二の曲が自然に出てきます