先日、親子3人で、なにかの拍子に「惚れ薬」の話題になりました。(・・・・どんな親子だ・・・汗)
なんの拍子だったかちょっと思い出せないんですけど、こんな感じだったか・・・・。
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娘 「イゾルデって、トリスタンが死んだのを見て、剣も薬も使わずに死んだんだよ~、すごいよ。ロミオとジュリエットとは全然違う。」
息子「すごい気合だ。前向きな自殺だ」
・・・・・・・いやいや、ショックすぎて心臓止まったんでしょうけどね・・・・・
私 「そもそも、イゾルデとトリスタンって薬を飲み間違えて、ふたりとも死ぬはずだったのが、互いに好きになってしまったんだよね。トリスタンが死ぬ前あたりで薬の効力が切れて、お互い素に返ってしまい、イゾルデが『あんたなんか死んじゃえばいいのよ』とかなったら、それはそれで話まとまったかもしれないけど。」
息子「そういえば、<真夏の夜の夢>でも惚れ薬でてくるよね。」
私 「あ、そうか。惚れ薬、好きだね。外国のお話って(笑)」
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・・・・・なんともくだらないやりとりで、恐縮です。
なにかのきっかけで人が変わったようになる、というのは実に興味深い話でありまして、
子どもの頃読んだ話のなかでは<雪の女王>が強烈でした。
あまりにも強烈だったもので、目になにかが入ってチクッとすると、
「自分は悪い子どもに変身するんじゃないか」とちょっと心配になったりなんかしたこともありましたが(笑)。
こういう発想がさらに拡大すると、「なにかに取り憑かれてしまった」などという妄想みたいな世界に入ってしまうのでしょうけど。
いや、「憑き物」というのは、立派に研究されるジャンルだったりしますし、
「悪魔祓い」はオカルトではなく、ちゃんとした儀式として存在するようですので、
「妄想」などと言ってはいけないことなのかもしれません。
日本のお話では、惚れ薬や悪魔はどうなのかわかりませんけど、
「蛇」や「きつね」に憑かれた話はあったような気がします。
それにしても、古今東西のいわゆる「お話」というものはおもしろいですね~。