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てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

旭川土手と有森裕子さん

2006-08-25 15:03:39 | スポーツ
 今朝の山陽新聞で『岡山市北部の旭川土手を初夏に黄色に彩るオオキンケイギクが今年、生態系への悪影響が懸念される「特定外来生物」に指定された。必要に応じて駆除対象となる一方で、住民らに親しまれているだけに、河川を管理する国土交通省岡山河川事務所は「完全な駆除は難しい」と対応に頭を悩ませている。』と報じられ、複雑な気持ちに駆られた。

 オオキンケイギク(大金鶏菊)は、「太陽の花ヒマワリ(向日葵)に似て、黄金色にまぶしく映えて花冠を美しく飾り、その形が鶏のトサカに似ているから」というのが命名の理由だそうだが、初夏の旭川土手一面を黄色に埋め尽くす光景は圧巻だ。

 オオキンケイギクが群生する旭川土手一帯(三野公園前~新大原橋)は、オリンピックのメダリスト有森裕子さんの生まれ育った地域で、無名時代の彼女は、この土手を練習コースに何度となく走った道だと聞く。
 今年の岡山国体に先駆けて片側2車線に拡幅されたが、かつては半分の狭い道路で、よくぞ事故に遭わなかったもの。週1~2回、義父を訪ねる際に必ず通る道路だが、その度に独特の有森スタイルでひた走る裕子さんの姿を思い浮かべる。きっとオオキンケイギクの鮮やかな黄色が、彼女の目に飛び込んでいたはずだ。

 有森裕子さんとは縁もゆかりもないが、お父様は私の高校の大先輩であり、かみさんの高校の恩師でもある。96年のアトランタオリンピックで銅メダルを制し、8月9日の岡山へ凱旋の日、岡山プラザホテルで開催された祝賀パーティーへ出席した。
 あの爽やかな裕子スマイルを傍で拝顔して感激した。「この華奢な身体のどこに、あのパワー(連続メダリスト)があるのだろうか!」と正直思った。
 過酷なレースの途中、沿道の応援に笑顔で応えることについて「余裕は全然なかった。一生懸命の応援に自然とああなった。笑うとすごい力になる。喜びを力に…」と明るく語ってくれたのが印象的だった。
 同席のお父様とは二言、三言話しただけで、何をしゃべったか覚えていない。


旭川土手で黄色い花を咲かせる
オオキンケイギク=岡山市祇園
今年7月下旬 (山陽新聞より)

黄金色にまぶしく映えるオオキンケイギク