紋別の新港地区で昨年12月に営業を開始した日本最大級のバイオマス発電所、
住友林業と住友共同電力が合弁で会社を設立・運営しています。
住友林業は紋別で山林経営を始めて今年で100年、地元との付き合いは長いのです。
鴻之舞金山も住友だったので、そういうこともあるのでしょうね。
発電規模は5万KW、燃料はオホーツク地方から産出される木質チップの他、
輸入PKS(ヤシ殻)と補助燃料として輸入石炭を使います。
計画使用量は年間で木質チップが22万トン、PKSと石炭がそれぞれ5万トンです。
発電所敷地内には発電施設の他に原木置き場や石炭ヤード、チップ工場などがあります。
発電所本体から道を1本挟んだところにあるPKS・石炭ヤードの広さには驚いた。
オホーツク地方は森林資源が上手く活用されていないという課題があり、
その有効活用とそれによる地域経済への貢献は大きいものがあるでしょうね。
課題は木質チップの安定供給で、長期間にわたってどう調達するかが問題です。
そのためにはこの地域で安定して林業が続くことが大切です。
計画的な木の伐採、植林、間伐材などの未利用材の利用、
それが同社と地域経済のいい循環になればいいなと思います。
とすれば、この発電所は地域活性化の実験台だ。
成功すればオホーツクと同じような山間地にとっていいモデルになるでしょう。
いやホントに私、この会社と地域産業の先行きには非常に注目しているのです。
同社の努力も大事ですが、より地元の頑張りが大事。
ところで同社の看板にある紋別バイオマス発電(株)がバイオマス発電事業者、
オホーツクバイオエナジー(株)は燃料チップの生産・販売会社になります。
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