さて旧南茅部町内をバイパスを通らずひたすら海沿いに北上、鹿部町に入ってからも海沿いに…。
道南は北海道の中でも早くから開けていた場所、自転車でゆっくり走れば気になる“ブツ”があるだろうに。
実際に、道中にはちょっと立ち寄りたくなった建物やスポットがいくつもありました。
そろそろ休憩でと立ち寄ったところが「道の駅 しかべ間歇泉公園」です。
間歇泉そのものにあまり興味はない、しかしたまたま寄ったとはいえここにあるのなら見てみるか。
そんな軽いノリで、道の駅の受付で入場料(300円)を払いしかべ間歇泉公園へ。
受付で10分~15分おきに温泉が噴き出すとの説明を受ける、その高さは約15mだという。
ところで“間歇泉”とは、周期的に地面より噴き出す温泉のことです。
北海道では羅臼温泉と登別温泉にもありますが、噴き出す間隔が長い(2~3時間おき)ので観光資源としては難しい。
国内では宮城県・鬼首(おにこうべ)かんけつ泉は約10分間隔で高さ15m、
大分県別府の龍巻(たつまき)地獄は30~40分間隔で高さは約30mほどとなっていますが石で囲っているためほんの数mしか見られない。
要は観光客がふらっと立ち寄った短い時間に繰り返し噴き出す間歇泉は少ないということで、
ここの間歇泉はその要件を満たしているため名所になっている。
こことて噴出孔の真上には覆いがあり、噴き出す高さが15mなどという迫力はないのですが。
これは有料エリアでしか見られないようにする工夫だな。
高さ15mとはビルの高さでは5階建て相当、町としてはそれを無料で見せる訳にはいかんからな。
間歇泉で収益を得たい、間歇泉をそのまま見せると有料エリア外からでも自由に見ることができる。
それゆえ、間歇泉の有料エリアだけで見られるように覆いを設け制限している。
そういう事情なのでしょう、涙ぐましい努力なのです。
ちなみに鬼首の間歇泉も入園料(大人500円)を取っております。
短い間隔で噴き出す間歇泉はお金になる、鹿部と鬼首はそういうことですね。