北海道の日本海側はかつて、ニシン漁で大いに栄えました。
今でも各地に番屋や漁場(ぎょば)が残っています。
さてこの番屋の当主・花田家は最盛期には18ケ統ものニシン定置網を経営、
この番屋はそのうち5ケ統の本拠として使われていました。
現存する番屋としては最大級の規模です。
寝泊まりしていたやん衆は150人、その他の雇人を含めて500人が働いていたそうです。
入り口から右側がやん衆の居室、3段になっているねどころ(寝床)や居間、
左側に親方の居室や帳場、女中部屋、客間など。
調度品などは親方と雇人の部屋の差が歴然として、厳しい雇用関係が窺われます。
それを含め建物の豪華さと合理性は私の筆に余りますので、是非現地をご覧ください。
それにしても状態良く保存されています。
また展示品とその解説もわかりやすく、当時の様子がよく理解できるようになっています。
中々見ごたえのある、ニシン番屋です。
規模もやはり他の番屋に比べて大きい。
それが自由に見学できること、小平町に感謝したいと思います。
入場券が券売式で即回収、ということだけはいただけないですが。
*旧花田家番屋
住 所:留萌郡小平町字鬼鹿広富35-2
見学時間:5月~10月8:00~17:00、11月~4月9:00~16:00
入 館 料:大人400円、小中学生150円
休 館 日:月曜日、12月28日~1月15日(6月第3月曜~8月第2月曜は無休)