奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

「北斗星」廃止と「青い森鉄道」

2014-12-20 09:22:59 | 鉄道
寝台特急「北斗星」が来年で廃止になるに伴い、
青森県の「青い森鉄道」が難しい局面に立たされています。

2013年度の青い森鉄道の鉄道事業収益は約21億4100万円で、
そのうち「北斗星」と「カシオペア」からの収入は3億8800万円。

1日たった1.5往復(「カシオペア」は2日で1往復の運転)の寝台特急で、
鉄道事業収入の約2割を稼ぎ出すという構造だ。

ちなみに通勤通学定期収入は3億7600万円でそれより多い。

同鉄道は青森県が保有する駅舎や線路を借りて運営を行っています。
借りているからにはその料金を払わなければいけません。

同社の収支は黒字(13年度)ですが、
それは県から線路使用料の減免を受けているから。

その減免額は同年度で約5億9100万円。
線路使用料の減免がなければ大赤字です。

「北斗星」の廃止で県の負担が増えるのは確実ですが、
県としてもだからといって簡単に公費投入というのも難しかろう。

同じ問題は岩手県側の「IGRいわて銀河鉄道」も抱えており、
これからの両社と両県の対応が注目されます。
コメント
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