世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

「道徳」の“教科化”に関する意見(1)

2013年12月17日 | Weblog

「道徳」の“教科化”が検討されている(文科省の有識者会議)。小、中学校の道徳の授業を「特別の教科」とする案である。道徳の“教科化”は、これまでも提言されたが途中で頓挫した。「道徳」が<教科>でないため学校や教師によって別の授業に流用される等、問題化したからである。そこで「教科」として明確に位置づけ教師の指導力の向上や教材の工夫に資する事を目指した。ところが戦前の一億総国民が戦争に駆り出され尊い人命を失った事などの反省から日教組などが「道徳」の“教科化”に反対した。それで見送られた。「教科」には(1)点数評価(2)専門の教員免許(3)検定教科書の3つの条件が必要とされる。中央教育審議会や文科省は教科書づくりや点数評価は困難と決めつけ、議論を深めなかった。「国が価値観を押しつける」などの批判を恐れたからである。・・・「道徳教育に関する改善の方針は出尽くし活性化のためには枠組みを変えるしかない」などと見直しを求める意見が多く出た。「特別の教科」とする案は、国語や算数・数学のような「教科」とは別に新設する、と。<評価>について児童生徒の意欲や可能性を引き出すような<記述式>にする案も出た。また指導を学級担任が行うことを原則に大学の教員養成課程の教育の見直しも求めている。―・・・“教科化”で、授業研究や教科書会社がつくる教科書や教材の工夫が進むことが期待される。何よりも教える教師の指導力向上が鍵を握る―・・・ 一方、叱ることができず、ほめることも苦手な親の家庭での教育力低下が心配されるなか、学校が家庭と連携し、道徳教育を充実させる意義は大きい、との意見も出た。「悪いものは悪い」と教え、思いやりや勇気を育む教育は、決して押しつけなどではない、と。ネット空間をさまざまな情報が飛び交う社会の中で、価値判断に迷う場面は増えている。先生が指導力を高め、子供たちと一緒に考える授業は大切である、との意見も出た。