世界一健康長寿のニライの風来坊

豊饒を齎す理想郷は海の彼方の蓬莱島!ニライの島夢郷!!その桃源郷を求めて南の風来坊は今日も迷走する。

沖縄海男”ウミンチュおじー”の一人追い込み漁 奮闘記

2012年02月02日 | Weblog

海のプロ、漁師歴70余年のキャリアの持ち主、仲村善栄おじーの奮闘記。ここは沖縄県本部町、幼少より育った故郷である。善栄おじーは12歳の頃から父親に”追い込み漁”を仕込まれる。兵役5年間以外は海で暮らし海で育ち海で仕事の明け暮れが続いた。腕もめきめき上達しプロとして生活を支えるまでになった。70余年の体験を積めば海のエリアは吾が庭同然すべて獲物の棲家は脳裏に点在する。ポイント毎に魚の種類、魚介類の棲み分けまで知り尽くしている。天気毎の漁獲量の多少等、百発百中、間違いなく言い当てる事ができる。多人数での”追い込み漁”の最盛期を過ぎ人手不足が拍車を駆けて衰退の一途を辿った頃、善栄おじーは一人でも出来る”一人追い込み漁”を独自で工夫し開発して自己の漁法とした。朝になると天気を予想し見極め、漁に出るか、否か決定する。風波の荒静場の見極め等が一日の日課となった。体力のあった頃は、素潜りで網張りをやったが、今では、船上から竹棹で張る様になった。漁師は一番自分にあった天職だと言い屈託なく笑い飛ばした。職人としての名人芸も稀にしか見られないご時勢に善栄おじーの存在価値は益々、重みを増してくる。