マスメディアは、盛んに鳩山内閣の支持率が急落した、と報じている。自
公民・与党の内閣でも同じ傾向を示した。おそらく45%~50%台で今後も推
移するものと思う。安全圏である。50%を下回る事は無いであろう。元々、鳩
山首相は、そんなに人気は無かった。むしろ小沢幹事長が、剛腕で強面との
評判が高かった。今もその評価は変わらない。さて、自公民・与党の頃は“自
民党にノー”を突きつけられたら即“民主党支持”に結びついた。今回の鳩山政
権に“~・・・ノー”がつけつけられても即「自民党支持」には結びつかない。その
差は大きい。最大の違いは、自公民が首相のたらい回しで政権を維持したの
に対し民主党政権は、国民が直接選挙で選んだ政権という違いだ。だから国
民も長い眼でその成り行きを様子見している。従って鳩山内閣の支持率が落
ちても政党支持率は落ちていない。民主党が34%台で支持率を維持している
のに対し自民党は14%台である。その政党支持率は、その水準で今後も維持
していく事が予想される。従って政権の基盤は、揺るがない。問題視されている
のは、直近の 政治とカネ の問題で鳩山首相も小沢幹事長も窮地に追い詰め
られている事だ。“政治とカネ”の問題が、従来の談合や汚職等の汚れたダー
ティーの問題なら徹底解明が必要だ。鳩山首相にせよ小沢幹事長にせよ個人
の範囲内の資金である。鳩山首相は、一件落着したが小沢幹事長は、資金の
原資が問題化している。それでも血税ではなく個人の資金の用途の問題であ
る。従って18日からの国会で野党自公民が、その事を追及しても鳩山内閣の
政権の根幹に関わる問題とはならない。風発に終わる。18日からの国会論戦
を注視したい。