自由と民主主義の旗印の下、世界に君臨してきた米国! その砦が凋落
の傾向を余儀なくされている。世界の警察官を自他ともに自公認してきたが疲
弊振りは眼を覆うばかりである。今回の世界的金融危機でその事が露呈した。
米国発のその収拾も単独では為し得ないからだ。欧米・日を巻き込んで終息に
向かうしか解決の術は見出せない。経済的にも軍事的にも世界のトップをほし
いままに世界の警察官の役目を果たしてきたのだが・・・。今昔の感がある。翻
って、日本も米国も内向きにその手法を変えた?! 麻生政権は 追加経済政策
に汲々として解散総選挙は眼中にないらしい。世界の諸会議に出席するスタン
スであるが本物とは思えない。選挙目当てのポーズとしか映らない。米国とて
オバマ氏とマケイン氏は内向きの選挙戦を展開している。付随的にしか世界を
語らない。“米国の時代”は既に終焉した、と語る識者も居る。戦後(過去)60
年余、日本は米国の核の傘の基に庇護?され繁栄してきた、と保守派は語
る。だからアメとムチを使い分ける米国の言いなりになり追従してきたと・・・。あ
る程度の呑めない苦言、進言でも我慢して聴く、そのスタンスは変わらないと言
う。今後も日米同盟の基、互恵関係で同盟を維持する構えである。・・・だが、し
かし、その米国はオバマ氏が次期大統領になる公算が強くなってきた。“チェン
ジ”をキーワードに米国を、世界を、席巻している。“チェンジ”の向こうには何
が、有るのか、待っているのか、日本の為政者は、考えているのか気になる。
歴代のブッシュ大統領までの米国のカウンターパートは自民党であった。オバ
マ政権になると、それが どう変わるのか、変貌するのか未知数である。爾来の
自民党スタンスで臨むとなれば沈没・沈滞は免れない。国民は長期自民党政
権に飽きてきている。国民は“変化・チェンジ”を求めている。オバマ次期大統
領の“チェンジ”に準ふて政権交代を望んでいる。国内というミクロから観る眼
と、世界というマクロから観る眼で対処しないと、その方向を見誤る。ミクロ、マ
クロという、そういう大局観から日本を、世界を、観る必要がある。今こそ日本
の政治家には、その事が求められている。