業界NO1は最大大手の専売特許。オンリーワンは今風、流行の定番。理念としては理解しているが、それでは実際に、どう具体化して業績を挙げるか、となると、なかなか、いい施策や知恵が浮かばない。以前なるほど具体的施策とは、そういう事か、そういう事で実績を上げているのか、と唸った事がある。列挙してみよう。アパマン業者の例・・・売れる条件<①天井空間が高い事 ②共用部分を極力少なくする事>に絞って考えてみたい。同業他社の一般的な考えでは限りある土地に限定予算で如何に効率よく原価を抑えて多くの戸数を増やすかに腐心して建築する。その結果、同じ予算で天井を低くし250cmにすると12階立てが出来上がる。ところが270cmにすると10階立てしか出来上がらない。収益が減るのは眼に見えている。250cmにして12階立てにするのが同業他社の一般的な考え方である。顧客も、なるべく低価格で購入したい、と考えて物件散策に明け暮れた。ところが最近ではアメニティー・快適さを求めて物件探索に奔走する。①の条件は、ゆったりとした息抜きの出来る空間に癒しを体感する。生存から快適生活への憧れ。ニーズを満たした。②の条件は、プライバシーの確保。家族が誰はばかることなく自由に寛げる快適癒しの空間は生活の必須条件。①と②の条件で同業他社との徹底的”差別化”で販売に臨んだ業者は見事に成果を上げた。同業他社の乱売で価格の値引き合戦が展開され倒産に追い込まれる。①と②の条件で販売した、そのアパマン業者は他社を尻目に、飛ぶ様に売れた。顧客のニーズを見事に掴んだ成果である。どの業種でもマーケット・リサーチで顧客のニーズを掴み、かつ如何なる付加価値を付けるかに知恵を絞り対応していく事が今後のサバイバル・生き残りの要諦になると思う。
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