那覇市の中心街、国際通りの旧ショッピングセンター跡地に新装５階立の超モダンな出で立ちで“てんぶす館”がグランドオープンした。郊外に大型スーパーや複合施設の進出で衰退の一途を辿った従来の数多ある類似館は閉鎖に追い込まれた。シャッター通りは全国に目立つ様になり沖縄とて例外ではない。戦後、間もなく誕生した「アーニーパイル国際劇場」は荒廃した沖縄県民の心に人間としての“生きる事の素晴らしさ”を胸の奥深くに刻み込んだ。そして「国際ショッピングセンター」へと生まれ変わり沖縄戦後史の足跡を辿る象徴にもなった。かように重要な史跡的価値のある跡地に“てんぶす館”は誕生する事になったのだ。“てんぶす那覇”は伝統ある歴史・文化の発進源として復活再させようとの那覇市の不退転の決意で誕生した文化複合施設である。市民に愛され県民に親しまれ観光客にサービスを提供する一大文化の殿堂として機能する事を目指している。地上５階、地下８１台収容の有料駐車場。１階は土産店、雑貨店、居酒屋等。２階は那覇市伝統工芸館。３階は市NPO活動支援センター、情報発信ステーション、琉球料理の調理体験・試食コーナー。４階は「テンブスホール」として常設の芸能公演を行う音楽スタジオ、レッスンルームとして使用される。観光客や買い物・ショッピングの人の群れで賑わう事を期待して新装なった“てんぶす館”だが予想通りに事は運ぶのか今後の成り行きが注目されている。
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Masa-ty@mco.ne.jp
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