八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

最年長

2011年03月22日 08時43分42秒 | 神社豆知識

三月も後半のはずなのですが・・・肌寒い日々が続きますね。

こんにちわI権禰宜です。

さて先日、岡田宮の狛犬達のお話を致しましたが、実は紹介し忘れ・・・と申しますか、果たして『標準的な狛犬』に分類してもいいのかどうか・・・と考えているモノがありました。

折角のこの機会ですのでご紹介させていただきましょう。

それがこちらです。

23_1143

ほぅら。

とても年代を感じるでしょう?

23_1145

吽。

23_1146

阿。

彼らは正徳5年(1715)に松尾芭蕉の高弟・志太野坡(1662~1740)と交流のあった黒崎の俳人・久芳水颯が奉納した物。

つまり約300歳

恐らく当社の狛犬では最年長でしょう。

形状から柱などに組み込まれていた装飾的な狛犬と思われます。

普段は殿中の保管庫に保存されていますが、拠るべき柱を失ってもなおお宮を護り続ける彼らは、まさに狛犬の鑑といえるでしょうね。

I権禰宜


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2 コメント

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野坡の手紙の文中「岡田宮額の事もわすれ申さず候... (川添英一)
2011-03-23 09:31:46
野坡の手紙の文中「岡田宮額の事もわすれ申さず候」から、野坡筆の何らかの額の奉納があり、岡田宮からお送りいただいたコピーで山下桑丘氏の推測では絵馬堂のような建造物を寄進してその額ではなかろうか、とのこと。福岡にある芭蕉墓は野坡筆になるもので、松尾芭蕉もその遺言の筆を野坡に依頼したといわれている。そのような額がいつか出てくるといいですね。
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貴重な資料嬉しく拝見しました。野坡から水颯への... (川添英一)
2011-03-23 15:06:01
貴重な資料嬉しく拝見しました。野坡から水颯への正徳六年二月十二日付の消息に「岡田宮額の事もわすれ申さず候へどもいまだ大津へおこし申さず候、相こし候時分相調へ進候」とありますが、お送り下さった山下桑丘氏の推察ではこの狛犬等を納める絵馬堂のような建造物も寄進し、その扁額の揮毫を野坡に依頼したのではということでした。福岡には野坡筆になる芭蕉墓もあります。また新たな発見があるといいですね。
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