八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

七夕の大掃除

2008年07月07日 11時24分51秒 | 日々是神明奉仕

本日は新暦の七夕ですね(旧暦では今年は一か月後の8月7日です)。

H20771jpg 当神社では特にこれといった行事は執り行いません(宮司さんの娘さんが自宅前に笹飾りをしているくらいです→)。

それにしても毎年この時期はまだ梅雨の最中で七夕の日も雨が降ることが多かったのですが今年は九州北部地方は早くも梅雨明けの様子。今夜もすっきりと晴れて彦星と織姫も久し振りに夫婦仲良く楽しめるのではないかと思います。よかったですね。

     

さて七夕は五節句のひとつですが、中国の星祭伝説(牽牛(けんぎゅう・彦星)と織女(しゅくじょ・織姫)のお話)と乞功奠(きっこうでん・女性が裁縫や習字の上達を願いお供え物をして織女星を祀る行事)という中国の風習が日本の棚機女(たなばたつめ・神様の衣を織る乙女)の伝説や禊(みそぎ)の行事と習合して現在の形になったと言われています。

その禊行事は盆前に祖先を迎えるための清め祓いという意味合いで髪を洗ったり、子供や牛馬に水浴びをさせたり、お墓の掃除をしたり、井戸さらいをしたりします。

また七夕の翌日には笹飾りや短冊やお供物を海や川に流したりする風習もあります。

このように七夕は季節柄からか天の川の伝説にちなんでか“水”との関係が深い行事です。

本日は皆様、井戸や台所、風呂場など“水”に関わる場所をきれいにお掃除していただいて不衛生になりがちなこれからの季節を迎えていただきたいと思います。

ちなみに当神社では本日は祇園御神幸祭も間近ということで御神幸関係の祭具を納めております神輿倉(みこしぐら)の大掃除をいたしました。

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御神幸で使用する祭具を点検して修繕するとともに倉の中を大掃除。

あまり日頃開けない所ですのでたくさんのほこりをかぶりながらの大掃除でした。 禰宜