がん退治する抗体発見 血液中から岡山大
共同通信社 2014年9月26日(金) 配信
肝がんや肺がんなどさまざまながん細胞の増殖を抑え、退治する新たな抗体を人の血液中から発見したと、岡山大病院消化器内科の三宅康広(みやけ・やすひろ)助教らのチームが25日発表した。副作用の少ない抗がん剤などの開発につなげたいという。
抗体は、特定の物質を認識して攻撃する働きがあり、チームによると、健康な人の体内でも毎日数千個のがん細胞ができるが、種々の抗体や免疫細胞が排除している。
三宅助教らは細胞膜表面にあるタンパク質の一つで、がん細胞で多く見られる「RPL29」に注目。
人のRPL29をマウスに注射して作り出した抗体の溶液を、人の肝がん細胞に振り掛けて増殖状況を調べた。すると1ミリリットル当たり5マイクログラム(マイクロは100万分の1)の濃度の溶液を加えた場合、加えなかった時よりも4割ほど増加が抑えられた。
チームは、血中にある抗体がRPL29に結合してその働きを抑え、がん細胞を分裂しにくくしたり死滅させたりしたとみている。膵臓(すいぞう)がんや乳がん、大腸がん、前立腺がんも抑制できたという。
共同通信社 2014年9月26日(金) 配信
肝がんや肺がんなどさまざまながん細胞の増殖を抑え、退治する新たな抗体を人の血液中から発見したと、岡山大病院消化器内科の三宅康広(みやけ・やすひろ)助教らのチームが25日発表した。副作用の少ない抗がん剤などの開発につなげたいという。
抗体は、特定の物質を認識して攻撃する働きがあり、チームによると、健康な人の体内でも毎日数千個のがん細胞ができるが、種々の抗体や免疫細胞が排除している。
三宅助教らは細胞膜表面にあるタンパク質の一つで、がん細胞で多く見られる「RPL29」に注目。
人のRPL29をマウスに注射して作り出した抗体の溶液を、人の肝がん細胞に振り掛けて増殖状況を調べた。すると1ミリリットル当たり5マイクログラム(マイクロは100万分の1)の濃度の溶液を加えた場合、加えなかった時よりも4割ほど増加が抑えられた。
チームは、血中にある抗体がRPL29に結合してその働きを抑え、がん細胞を分裂しにくくしたり死滅させたりしたとみている。膵臓(すいぞう)がんや乳がん、大腸がん、前立腺がんも抑制できたという。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます