がん幹細胞の生存戦略解明 薬剤耐性治療に道、阪大
大学 2016年2月12日 (金)配信共同通信社
がん細胞を生み出すもとになる「がん幹細胞」が、抗がん剤を加えても死滅せずに生き残る仕組みの一端を、大阪大の小関準(こせき・じゅん)特任助教(理論生物学)のチームが明らかにし、英科学誌電子版に11日発表した。
チームによると、治療では、親玉のがん幹細胞をたたかない限り、再発する。今回の成果を応用すれば、抗がん剤が効かないがんでも治せる手法の開発につながる可能性があるという。
チームは、人の体内で細胞の分裂や増殖に関わり、がん細胞の中では過剰に増えると細胞死を引き起こすとの報告がある「ポリアミン」という体内物質に着目。培養皿上で、人のがん細胞とがん幹細胞が混在した固まりに、抗がん剤を加えた。
すると、死滅した細胞の大半はがん細胞で、細胞の内部ではポリアミンが増えていた。生き残っていたのはがん幹細胞で、内部ではポリアミンが減っていた。
がん幹細胞は、ポリアミンを分解するなどして死滅を免れたとみられ、小関特任助教は「ポリアミンの量を調節する詳細な仕組みを解明したい」と話した。
大学 2016年2月12日 (金)配信共同通信社
がん細胞を生み出すもとになる「がん幹細胞」が、抗がん剤を加えても死滅せずに生き残る仕組みの一端を、大阪大の小関準(こせき・じゅん)特任助教(理論生物学)のチームが明らかにし、英科学誌電子版に11日発表した。
チームによると、治療では、親玉のがん幹細胞をたたかない限り、再発する。今回の成果を応用すれば、抗がん剤が効かないがんでも治せる手法の開発につながる可能性があるという。
チームは、人の体内で細胞の分裂や増殖に関わり、がん細胞の中では過剰に増えると細胞死を引き起こすとの報告がある「ポリアミン」という体内物質に着目。培養皿上で、人のがん細胞とがん幹細胞が混在した固まりに、抗がん剤を加えた。
すると、死滅した細胞の大半はがん細胞で、細胞の内部ではポリアミンが増えていた。生き残っていたのはがん幹細胞で、内部ではポリアミンが減っていた。
がん幹細胞は、ポリアミンを分解するなどして死滅を免れたとみられ、小関特任助教は「ポリアミンの量を調節する詳細な仕組みを解明したい」と話した。
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