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老化起因癌の一端解明、予防の可能性も

2019年09月19日 16時33分39秒 | ガン
老化起因癌の一端解明、予防の可能性も
国立がん研、ゲノム不安定性をともない変異導入されることを発見
化学工業日報2019年9月18日 (水)配信 癌

 国立がん研究センター研究所の発がん・予防研究分野らのチームは、細胞の老化が発がんのリスク要因となる作用機序の一端を解明した。多くの遺伝子変異は無秩序に入るのではなく、細胞の老化によってDNA修復能が低下。DNAの損傷が蓄積することで変異のリスクが上がり、がんを発生させることを見いだした。老化と発がんの関係を明確に示した今回の成果を踏まえ、予防できないと考えられていたがんについて損傷したDNAの修復を促すなどの方法により予防できる可能性が示唆されたとしている。
 ほとんどの変異はDNAの複製過程で無秩序に誘導され、発がん過程はがん抑制遺伝子が機能を欠損し、増殖抑制が効かなくなった細胞の出現・増殖を数回経て進行するクローン進化と考えられてきた。しかし今回の研究で、がん抑制遺伝子のクローン進化はミスマッチ修復欠損よりゲノム不安定性によって誘導され、ゲノム安定性が保持された背景では抑制されていることが分かった。
 ゲノム不安定性は染色体不安定性とマイクロサテライト不安定性に大別されるが、両者は相互排他的であり、中高年以降に発症したがんではどちらか一方が認められることを裏付けたという。
 老化に起因するがんは、ゲノム不安定性をともない変異導入されることが示されたことから、今後は損傷したDNAの修復によるゲノム安定性の保持について研究を進め、新たながん予防応用への研究を展開したいとしている。
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