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米社製うつ病治療装置の販売開始、前頭前野に磁気刺激

2019年06月09日 23時04分07秒 | 医療情報
米社製うつ病治療装置の販売開始、前頭前野に磁気刺激
帝人ファーマ、日本で初めて保険適用となったことを受け
化学工業日報2019年6月7日 (金)配信 精神科疾患その他

 帝人ファーマは5日、米国の医療機器メーカーであるニューロネティクス(ペンシルベニア州)と独占販売契約を締結した「ニューロスター TMS 治療装置」について、うつ病の経頭蓋治療用磁気刺激装置として日本で初めて保険適用となったことを受け、同日から販売を開始したと発表した。抗うつ剤治療で効果が不充分なうつ病に対しては、作用機序の異なる薬剤の併用や頭部に電流を流す「電気けいれん療法」が用いられる。しかし、治療選択肢が限られており、より有効性や安全性の高い治療法のニーズが高まっていることに対応する。
 ニューロスターは、ニューロネティクス社が開発したrTMS(反復経頭蓋磁気刺激)装置で、2008年に米国で初めてうつ病の治療機器として米食品医薬品局(FDA)の承認を取得。これまでに約6万人のうつ病患者に対する治療実績がある。
 頭部に当てた磁気コイルから非侵襲的に左背外側前頭前野に磁気刺激を与え、神経伝達物質の放出を促すことで脳内を活性化させる。約40分の治療を週5回、計20~30回行うことで、うつ症状を軽減、消失する効果が見込めるという。
 厚生労働省の調査などによると、国内のうつ病患者数は年々増加し、受診者で約73万人、未受診の潜在患者まで含めると250万人以上とされ、そのうち約3割が通常の抗うつ剤では症状が改善されにくいうつ病といわれている。
 帝人ファーマは17年、ニューロネティクス社と日本におけるニューロスターの独占販売契約を締結し、上市に向けて準備を進めていた。

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