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難病、視覚回復に可能性

2017年02月01日 19時44分55秒 | 医療情報
難病、視覚回復に可能性
岩手大・冨田教授らグループ
岩手日報2017年1月31日 (火)配信 眼科疾患その他

 視力低下や失明の原因となる難病・網膜色素変性症の遺伝子治療を研究する岩手大理工学部の冨田浩史教授(神経科学)らの研究グループは、失明したラットに視覚回復効果のある2種類の遺伝子を投与したところ、互いの視覚再建機能を損なわずどちらも機能するという研究成果を英国の科学系学術誌電子版(23日付)で発表した。各国で発見される多様な治療法が共存し、働きを補完し合う可能性を示している。
 冨田教授らは自身のグループが開発した光の三原色(青、緑、赤)全てに反応する遺伝子と青色のみに反応する遺伝子を失明したラットの網膜細胞に注射。光受容の働きを阻害し合ったり青色だけに反応することが想定されたが、実験の結果、全ての光を認識したという。
 米国では青色を認識する遺伝子を使った臨床実験が始まっている。今回の研究は、すでに青色の遺伝子を導入した人に後から別の色の遺伝子を導入しても、それぞれの遺伝子が正常に作用する可能性が高いことを明らかにした。
 国内では人工多能性幹細胞(iPS細胞)を網膜の視細胞に変化させ、失明したマウスに局所的に移植すると光を感じるようになったとの結果が得られている。冨田教授らの治療法は網膜全体に作用することから、将来的には患者の容体によって治療法を選べるようになることも見込まれる

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