コロナ禍で自殺3千人増 女性の割合高く 旭医大など国内分析
2022年6月16日 (木)配信北海道新聞
【旭川】旭川医科大と北大の研究グループは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、国内の自殺者が約3千人増えた可能性があるとの研究結果を国際学術誌に発表した。2020年4月~21年12月の推計で、女性の増加が顕著だった。コロナ禍で影響を受けた旅行、外食業などの職種や非正規雇用に女性が多いことが影響した可能性があるとした。
厚生労働省の自殺統計によると、20年4月~21年12月の自殺者数は、男性2万2304人、女性1万1836人。研究グループはこのうち、感染拡大がなければ自殺しなかった可能性がある死者数は、男性が1208人で男性全体の5・4%、女性は1825人で女性全体の15・4%と推計した。女性の年代別では30代が421人と最多で、60代396人、20代352人と続いた。男性は20代が466人で最も多かった。
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