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変形性関節症の進行抑制 マウス実験、遺伝子投与で

2016年01月07日 15時52分32秒 | 医療情報
変形性関節症の進行抑制 マウス実験、遺伝子投与で

臨床 2016年1月6日 (水)配信共同通信社

 変形性関節症を起こしたマウスの膝の細胞に、軟骨の形成に関わる遺伝子の一部を投与すると、軟骨の再生を促して病気の進行を抑えることができたと、東京大のチームが5日、英科学誌電子版に発表した。新しい遺伝子治療につながる可能性がある。

 関節の軟骨がすり減り、変形や痛みが起こる変形性関節症には、痛みを軽くするためのヒアルロン酸補充などの対症療法はあるが、根本的な治療法はない。

 チームは軟骨の形成や維持に関わるタンパク質RUNX1に着目。細胞内のDNAからタンパク質が作られる際の橋渡し役となる遺伝子因子「メッセンジャーRNA(mRNA)」を人工的に合成し、微小なカプセルに入れて変形性関節症のマウスの膝に注射した。遺伝子因子を注射しなかったマウスでは症状が進行したが、注射したマウスでは進行を食い止めることができた。

 位高啓史(いたか・けいじ)特任准教授は「タンパク質を直接投与するよりもmRNAを利用することで、より効果的に働かせることができる。数年以内の治験開始を目指す」と話した。

 注)英科学誌はサイエンティフィック・リポーツ

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