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角膜再生、有効性を確認 臨床研究で京都府立医大

2018年03月16日 01時24分36秒 | 医療情報
角膜再生、有効性を確認 臨床研究で京都府立医大
2018年3月15日 (木)配信共同通信社

 けがや病気などで角膜が濁り、視力が低下した「水疱(すいほう)性角膜症」の患者の目に、他人の角膜内皮細胞を注入して再生させる治療を臨床研究として受けた11人のデータを解析し、有効性と安全性を示す結果が出たと、京都府立医大と同志社大のチームが15日、米医学誌電子版に発表した。
 府立医大のチームは昨年から、安全性や有効性を確認する医師主導の臨床試験(治験)を府立医大病院、京都大病院、国立長寿医療研究センター(愛知県)で実施。今回発表したのは治験の前に35人を対象に行った臨床研究の一部。
 臨床研究では、他人の角膜内皮細胞を増やし、これを細い針の注射器で、悪くなった部分を取り除いた患者(40代~80代)の目に注入し、定着させた。2年間経過観察したところ、濁っていた角膜が透明になって視力が回復し、感染症なども起きなかったという。
 チームによると、水疱性角膜症の国内の推定患者数は約1万人。既存の治療法として移植があるが角膜の提供者(ドナー)は減っている。
 今回の手法では、移植と同程度以上の効果が認められたという。府立医大の木下茂(きのした・しげる)教授は「治験を進めて3年後の承認を目指す」と話している。
 注)米医学誌はニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン

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