喉風邪への抗菌薬処方防止に代替案
英NICEがガイドライン
国際医学短信2018年2月20日 (火)配信 一般内科疾患小児科疾患耳鼻咽喉科疾患投薬に関わる問題
英NICE(英国国立医療技術評価機構)とPublic Health Englandは1月26日、風邪に伴う喉の痛みを訴える患者に抗菌薬を処方しないこと、痛みの緩和に対しては解熱鎮痛薬を用いることなどを勧告するガイダンスを発表した。
NICEは喉の痛みを伴う風邪のほとんどは抗菌薬を使用しなくても1週間程度で改善することが多いとのエビデンスがあると指摘。しかし、こうした患者の60%に抗菌薬が処方されているとも報告されているとしている。
今回のガイダンスでは医師に対し、喉の痛みを訴える風邪の患者には抗菌薬ではなく、疼痛緩和のためにパラセタモールやイブプロフェンのような解熱鎮痛薬を処方するよう勧告。一部の成人においては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、殺菌成分のいずれかを含む医療用トローチ(medicated lozenges)などを考慮することも提案している。
なお、抗菌薬のベネフィットが期待できる溶連菌感染症については、鑑別のための症状スコアリングツールを提示。抗菌薬適正使用を求めている。
英NICEがガイドライン
国際医学短信2018年2月20日 (火)配信 一般内科疾患小児科疾患耳鼻咽喉科疾患投薬に関わる問題
英NICE(英国国立医療技術評価機構)とPublic Health Englandは1月26日、風邪に伴う喉の痛みを訴える患者に抗菌薬を処方しないこと、痛みの緩和に対しては解熱鎮痛薬を用いることなどを勧告するガイダンスを発表した。
NICEは喉の痛みを伴う風邪のほとんどは抗菌薬を使用しなくても1週間程度で改善することが多いとのエビデンスがあると指摘。しかし、こうした患者の60%に抗菌薬が処方されているとも報告されているとしている。
今回のガイダンスでは医師に対し、喉の痛みを訴える風邪の患者には抗菌薬ではなく、疼痛緩和のためにパラセタモールやイブプロフェンのような解熱鎮痛薬を処方するよう勧告。一部の成人においては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、殺菌成分のいずれかを含む医療用トローチ(medicated lozenges)などを考慮することも提案している。
なお、抗菌薬のベネフィットが期待できる溶連菌感染症については、鑑別のための症状スコアリングツールを提示。抗菌薬適正使用を求めている。