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昼寝いざなう遺伝子、体温下げ活動量を低下…京大などが確認

2018年03月03日 18時05分09秒 | 教育
昼寝いざなう遺伝子、体温下げ活動量を低下…京大などが確認
2018年2月20日 (火)配信読売新聞

 哺乳類や昆虫には「昼寝」に関連する遺伝子があり、これが働くことで体温を下げ、活動量を低下させているとの研究成果を、京都大などの研究チームが発表した。人にも同じ遺伝子があり、同様の働きをしている可能性があるという。論文が米専門誌の電子版に掲載された。
 生物は昼夜のリズムに合わせて約24時間周期で活動が変化する「体内時計」を持っている。チームは、人が昼過ぎになると体温が一時的に下がって眠くなることに着目し、マウスやショウジョウバエを使った実験で、この生命現象に関連する遺伝子を調べた。
 その結果、体内時計をつかさどる脳内に、活動時間帯の途中で体温を下げる働きをする遺伝子があることを発見。この遺伝子を働かないようにすると、昼寝の時間になっても、体温は下がらないことも確認した。
 チームは、哺乳類や昆虫の祖先が、遅くとも6億年前には、この遺伝子の働きを獲得したとみている。
 本間さと・北海道大客員教授(時間生物学)の話「変温動物の昆虫と恒温動物の哺乳類は体温調節の方法が異なるが、体温を下げる仕組みが共通することは興味深い。ずっと活動していると体への負担が大きい。昼寝には体を休める重要な役割があると考えられる」
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離島の小病院「盛況」 若手集めに院長奮闘

2018年03月03日 18時01分38秒 | 地域
離島の小病院「盛況」 若手集めに院長奮闘
2018年3月2日 (金)配信共同通信社

 隠岐諸島・西ノ島にある「隠岐広域連合立隠岐島前(おきどうぜん)病院」(島根県西ノ島町)を研修先に選ぶ医師や見学に訪れる医療系の学生らが年間計100人前後に上っている。白石吉彦(しらいし・よしひこ)院長(51)が医師確保につなげようと「若手集め」に奮闘してきた成果で、離島の小規模病院としては異例だ。
 松江市か鳥取県境港市からフェリーで約2時間半の西ノ島。この島一つで成る西ノ島町の人口は約3千人。高齢化が進み、44%が65歳以上だ。
 研修者や見学者の目当ては、院長が20年前から実践する「医療と介護の連携」事業。在宅患者の状態も把握して適切に処置するため、月に2回、病院と介護の関係者が一つのテーブルについて情報を共有し、対応方針を話し合う。注目が高まる「地域包括ケア」の先駆的取り組みだ。
 「へき地医療の最前線」「島で看護師してみませんか?」。病院ホームページは患者より島外の医療関係者向けの仕立てだ。「医師に来てもらうには、まず病院を知ってもらうこと」(院長)。島の生活にも興味を持たれるよう工夫する。
 「1人で背負う離島医療は持続しない。医師が働きたい病院に」。院長自ら年間30回の講演をこなし、発信に努める。その結果、研修先に選ばれたり、医療関係者や学生が見学に訪れたりするケースは2015年度で99人、16年度で117人に。常勤医の平均年齢も約35歳で、院内は若々しい雰囲気だ。
 主に島根大病院で研修を続ける医師岸本健一(きしもと・けんいち)さん(26)は昨秋、1カ月間、島前病院に滞在。「他の医療機関がない環境で、対応力を付けられると思った」と振り返る。
 島根県全体でも医師充足率は約77%(17年)。地域医療に詳しい城西大経営学部の伊関友伸(いせき・ともとし)教授は「離島に医師を集め、病院を維持するだけでも評価されるべきだ」と指摘する。西ノ島町健康福祉課の富谷恵子(とみたに・けいこ)課長は「研修を終えた医師から、患者の生活もひっくるめ、1人の人を診るという姿勢が印象的だったとよく聞く。病院の在り方そのものが魅力的なのではないか」と話した。
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