フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月26日(木) 晴れのち曇り、一時雷雨

2007-04-27 12:10:19 | Weblog
  咳はまだ出るものの、昨日のように眠れないほどのものではなく、平常に戻りつつある。今日は2限(社会学演習ⅠB)と5限(基礎演習21)に授業。社会学演習ⅠBは7月21~23日の補講期間に鴨川セミナーハウスで合宿のつもりでいたら、施設がすでに予約で満杯で、一週間日程を早めて、7月15・16日の1泊2日に予定を変更する。レクレーションの時間はなくなるが、それはいたしかたあるまい。前期のグループ研究のテーマは「自己と他者」。今日はそれについての私の講義とグループワーク。幹事から最初のコンパの告知があった(毎月やるらしい)。昼食は「たかはし」の竹の子ご飯。あゆみブックスで下記の本を購入し、(購入金額が5000円以上の場合にもらえる飲物券を使って)シャノアールで読む。

  宮台真司ほか『幸福論』(NHKブックス)
  三浦展・上野千鶴子『消費社会から格差社会へ』(河出書房新社)
  加藤典洋『考える人生相談』(筑摩書房)
  風丸良彦『村上春樹短篇再読』(みすず書房)
  沢木耕太郎『246』(スイッチ・パブリッシング)

  今日の基礎演習では、グループ研究のグループを決め(私の選んだ6本の論文のどれを担当したいかを学生に聞き、人数を微調整して、決定)、さっそくグループワークを始めてもらう。とはいっても、まだ担当する論文の精読はこれからなので、同じグループになった者同士あらためて自己紹介をし、これからのグループワークのスケジュールの相談をしてもらう。基礎演習は連休明けから隔週開講になるが、間の週も教室は確保してあるので、グループワークや私への相談などで有効に活用してほしい。他の授業にはない隔週開講という変則的な方式がうまくいくかどうかは、ここのところで決まるだろう。また、グループワークとは別に、個人面談(相談内容は自由)を実施するので、希望者はメールで申し込んでくれるように伝える。みんなの顔を見る限りはいわゆる「5月病」とは無縁そうに見えるが、それは「快活にふるまわなければならない」という大学デビューの規範に従って無理にそうしているということもままあるのだ。また「5月病」ということとは関係なく、新しい学部でこれからどんなふうに勉強をしていったらよいのか五里霧中という新入生は当然いるはずである。担任教師に相談するかどうかは相手の意思にまかせるとして、相談の機会があることはきっちり伝えておかねばならない。
  同僚の山田真茂留先生、と同姓の山田昌弘先生(東京学芸大学)、それぞれから新刊の著書をいただく。どちらも社会学演習Ⅰの後期の授業で使えそうだ。

  友枝敏彦・山田真茂留編『Do! ソシオロジー』(有斐閣)
  山田昌弘『少子社会日本』(岩波新書)

  6時に大学を出て、蒲田に着いてから、くまざわ書店で成田龍一『大正デモクラシー シリーズ日本近現代史④』(岩波新書)を、その隣の新星堂でスメタナ連作交響詩『わが祖国』のCD(クーベリック指揮、ボストン交響楽団)を購入。体調が回復してくると、本や音楽への欲求も出てくるようである。夜、明日の授業の準備をし、寝不足にならないようフィールドノートの更新は明日に回すことしていて、就寝。

           
             めまぐるしく変わる空模様の一日だった
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