8時、起床。朝食はベーコン&エッグ、トースト、紅茶。TVドラマ『特急田中3号』と『バンビーノ!』を今日の「現代人の精神構造」(6限)で使うので、使う部分だけを切りとった編集版VTRを制作してから、昨日の分のフィールドノートを書いてアップロードする。昼食はテイクアウトの握り寿司。午後から大学へ。今日は気温が高いのだろうか、京浜東北線の車内は軽く冷房を入れていたようだが、私はもともと電車の冷房というのが苦手な上に、風邪の回復途中であるから、できるだけ冷たい空気の対流に直接さらされない場所をさがすのに苦労する。東京駅で降りて東西線の大手町の駅まで歩く途中で丸善に寄って小学館の『西洋絵画の巨匠』シリーズのモリゾの巻を購入しようとしたところ、モリゾの巻だけがなかった。店員に尋ねたところ、取り寄せになるという。丸善ともあろうものが、だめじゃないか。結局、早稲田に着いてからあゆみブックスをのぞいたらあったので購入。これは基礎演習で読む6本の教材論文の1つ、坂上桂子「ベルト・モリゾの自画像」を担当するグループに、先日TVで放送していたモリゾの特集番組を録画したDVDとセットにして貸し与えるための資料である(編者は坂上先生)。
4限の大学院の演習は、清水幾太郎が東京大学に入学するまでのライフコースのいくつかのポイントについて講釈する。次回から『社会学批判序説』に始まる清水の主要な著作を順次読んでいく。6限の「現代人の精神構造」(現代人間論系総合講座1)は私の担当する3回連続講義の最終回。『特急田中3号』と『バンビーノ!』のビデオを素材としながら、若者の「肥大しがちな自己」というテーマを中心に話をする。どちらもいま放送中のTVドラマなので、ビデオを流す前に、このドラマを見ている人は手をあげてと尋ねてみたところ、『特急田中3号』を見ている学生は1、2%で、『バンビーノ!』を見ている学生は10%くらいであった。いまの学生はTVドラマをあまり見ないのである(かとって本を読んでいるわけでもない)。ちなみに世間一般の視聴率は、『特急田中3号』第2話が8.7%(第1話は11.5%)、『バンビーノ!』第1話が16.6%である。前者はいわゆる「大コケ」であるが、ドラマの出来はそんなに悪くないと思う。鉄道オタクたちの物語という設定が女性の視聴者を引かせてしまったのだろう。授業を終えて、今日も聴講に来てくれた安藤先生とTAのI君と3人で焼肉屋「ホドリ」で食事。次回からの3回シリーズの担当は安藤先生だが、『三四郎』から『ノルウェーの森』まで、近現代の日本の小説を素材にして、若者と集団所属というようなテーマで話をされるとのこと。取り上げる小説はだいたい私も読んでいるものなので、それらがどんなふうに料理されるのか楽しみだ(もちろん私も聴講させていただく)。
4限の大学院の演習は、清水幾太郎が東京大学に入学するまでのライフコースのいくつかのポイントについて講釈する。次回から『社会学批判序説』に始まる清水の主要な著作を順次読んでいく。6限の「現代人の精神構造」(現代人間論系総合講座1)は私の担当する3回連続講義の最終回。『特急田中3号』と『バンビーノ!』のビデオを素材としながら、若者の「肥大しがちな自己」というテーマを中心に話をする。どちらもいま放送中のTVドラマなので、ビデオを流す前に、このドラマを見ている人は手をあげてと尋ねてみたところ、『特急田中3号』を見ている学生は1、2%で、『バンビーノ!』を見ている学生は10%くらいであった。いまの学生はTVドラマをあまり見ないのである(かとって本を読んでいるわけでもない)。ちなみに世間一般の視聴率は、『特急田中3号』第2話が8.7%(第1話は11.5%)、『バンビーノ!』第1話が16.6%である。前者はいわゆる「大コケ」であるが、ドラマの出来はそんなに悪くないと思う。鉄道オタクたちの物語という設定が女性の視聴者を引かせてしまったのだろう。授業を終えて、今日も聴講に来てくれた安藤先生とTAのI君と3人で焼肉屋「ホドリ」で食事。次回からの3回シリーズの担当は安藤先生だが、『三四郎』から『ノルウェーの森』まで、近現代の日本の小説を素材にして、若者と集団所属というようなテーマで話をされるとのこと。取り上げる小説はだいたい私も読んでいるものなので、それらがどんなふうに料理されるのか楽しみだ(もちろん私も聴講させていただく)。