フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月8日(月) 晴れ

2021-11-09 12:15:59 | Weblog

8時、起床。

トースト(バター&コンフィチュール)、サラダ(+スクランブルエッグ)、牛乳、紅茶の朝食。

コンフィチュールは最初からトーストに塗らないで、小皿に盛って、スプーンで口に運びながらトーストをかじったり、紅茶を飲んだりするのが美味しい食べ方であると思う。ふつうのジャムよりも水気が多いから、最初からトーストに塗ってしまうと、食べている間にトーストが湿ってサクッとした食感が失われてしまう。

本日の『カムカム・エブリバディ』。安子と北斗の手紙のやりとりを描きながら季節が移っていく。かつてそういうコミュニケ―ンのやり方が存在した。手紙を投函して、返信が来るまでの日々を「待つ」(郵便受けを気にしながら)というコミュニケーションだ。いまでは絶滅危惧種を通り越して絶滅が宣言されたやり方だろう。しかし、返信を待つことのメンタリティーは形を変えていまも存在している。「既読」がなかなかつかない。「既読」がついたのに返信がない(既読スルー)。そういうことにやきもきし、返信が来たら来たで、その内容に一喜一憂する。ただ、やりとりのサイクルや文面が短くなっていることは間違いないだろう。たこ焼きが焼き上がる10分間を待てないファストフード文化の影響はコミュニケーション文化とも連動している。

昨日のブログを書いてアップする。

昼食を食べに出る。

隣町カフェの1つ「燈日」に行こう。隣町カフェとは蒲田から電車で1つ2つ乗った場所にあるカフェのことである。カフェとは一般に日常から少し離脱した場所である。たとえば読書は自宅でもできるが、カフェに出かけて行ってする読書は一種の気分転換になる。その気分転換は日常からのちょっとした離脱の効果である。このとき、離脱の程度は自宅からの距離に比例する。

歩いて行くカフェが地元カフェ(たとえば「スリック」「まやんち」「きりん珈琲」「プリミエールカフェ」「テラスドルチェ」など)

電車に1つ2つ乗って行くカフェが隣町カフェ(矢口渡の「燈日」、池上の「hana coffee」、大井町の「pottery」など)

もう少し離れた場所にあるのが飛び地カフェ(たとえば矢向の「パン日和あをや」「ノチハレ珈琲店」、長原の「喫茶コトリ」、荏原中延の「隣町珈琲」など)

*職場を起点とした場合は、地元カフェは早稲田の「カフェゴトー」や「タビビトノ木」、隣町カフェは神楽坂の「トンボロ」になる。

そしてずっと離れた場所にあるのが旅先カフェである(たとえば先日行った松本のカフェたち)。

身は一つであるから、無闇には増やせないが(顔を出せなくなっては意味がない)、いろいろな場所に馴染みのカフェあるのはよいものである。

矢口渡で下車。

「リヨン モアール」で朝食用のパンを購入。「燈日」と「リヨン モアール」はワンセットである。「燈日」に来たついでに「リヨン アモール」でパン買っているともいえるし、「リヨン アモール」にパンを買いに来たついでに「燈日」に寄っているともいえる。

「燈日」は店の外から空席状況がわかる。大丈夫だ。入口に一番近いテーブルが空いている。

店に入る前に注文するものを決める。

注文をして、出てくるのを待つ間、句会に出す俳句を考える。今回の兼題は「空」である。「空」という漢字を使うということであって「空缶」とか「空耳」とかでもいい。おそらく素直に「冬の空」とかを詠む人はいないのではなかろうか。みんなすれっからしだからな(笑)。

鯖と根菜の味噌炒め。

味付けは上品だ。

デザートはチョコレートロールとアイスティー。

句作に耽って1時間ほど滞在。一応、三句できたが、満足のいくレベルではない。締め切りの水曜日まではまだ間がある。

店先で焼き鳥ともつ煮込みを打っている店がある。

もつ煮込みを買う。300グラムで400円。「美味しそうだ」と私が言うと、ご主人はニコニコして、「横浜から買いに来る人もいるんだけど、地元で売ってないのかよって話だよね」と言った。

パンを入れた袋ともつ煮込みを入れた袋を膝にのせてホームのベンチで電車を待っていると、ウトウトとして来る。

空いた電車の一駅だからよかったが、もつ煮込みの匂いは車内に漂ったことだろう。横浜から来る人というのは自動車なのかしら。

帰宅してもつ煮込みを袋から器に開ける。けっこうな量で、器が二つ必要だった。これで400円は安い。ちょっと味見、うん、うまい。味付けが濃すぎないのがよいが、もしかして、それは時間がまだ早いからで、夜にはもっと煮詰まって濃い味になるのかしら。

オンデマンド授業の収録の準備。

夕食はもつ煮込み、スペイン風オムレツ、サラダ、香の物(たくあん)、ワカメの味噌汁、ごはん。

食事をしながら『アバランチ』第3話(録画)を観る。前回もそうだったが、『必殺仕事人』とは違って、私怨がらみの復讐劇でもあるわけね。

収録作業に入る。

金曜日に公開のオムニバス講義『現代人間論系総合講座1』の第7回(私の担当回)「カフェ文化論ー孤独と社交の場所としての「カフェ」についての考察)。さきほど場所によるカフェの分類を示したのは、収録内容と関係があったからである。「ライフストーリーの社会学」の収録は原稿を準備してラジオ形式で行うが、今回はきっちとした原稿は用意せず、パワポの画面を映しながらカフェでのフリートーク風(メモくらいは手元においてある)に行う。パート1の理論編が32分、パート2の実践編が27分。

収録を終え、風呂に入る。

風呂から出て、ラジオを聴きながら、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。

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