フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月12日(火) 晴れ

2023-09-12 23:21:12 | Weblog

7時45分、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。朝食の定型があることの利点は、「さて、何を作ろうか」と考え込まなくてもよいこと。調理、食事(朝ドラや朝刊を見ながら)、後片付けで30分ほど。

本日の『らんまん』。冒頭のナレーションで「綾と竹雄が屋台を初めて5年が経ちました」とあったが、みんな急に老けメークになった(白髪がチラホラ)。5年であんなに老けるかな。一方、万太郎と寿恵子の娘たちは急に大きくなった。とくに長女の千歳は長屋の新しい住人(若奥さん)かと思ってしまった。5年であんなに育つかな。10年くらい経ったように思える。そして知の巨人、南方熊楠からの手紙である。二人は交流があったのか。

今日は王座戦第二局の日(対局場はホテルオークラ神戸)。一局目を先手番で落とした藤井はここで勝って一勝一敗のタイにしたい。いくら藤井でも二敗して残り三連勝しなくてはならなくなったらきついだろう。

角換わりから、後手番の藤井は珍しい右玉に構えた。解説の藤森哲也五段はユーチューブで「将棋放浪記」というのをやっていて、なかなか面白い。母親の女流棋士(すでに引退)藤森奈津子四段には、一度、蒲田将棋センターで指導対局をしていただいたことがある。

午前中は駒組が続く。本格的は戦いは午後からである。

12時からIさんのゼミ論相談(オンライン)。(この時間は対局は昼食休憩)

ゼミ論相談を終えて、カップ麺を食べながら、ネットの中継を観る。

デザートはアイスクリーム。

藤井の6二にあった金が、7三、6四と進出し、3ニにあった金が、4二、5二、6二と王の側によってきた。永瀬は3ニに角を打てば確実に馬が作れる(2三角成)。これは「誘いの隙」というやつである。

二人のお八つの注文が紹介された。

永瀬は誘いには乗らず、角を敵陣の3ニではなく、自陣の4八に打った。次に9五歩、同歩、9二歩打ち、同香、8四桂打ちの狙いである。藤井は5五歩と動いた。

永瀬は9筋から攻め入ろうとし、藤井は中央に戦いの場を求める。

局面は進んで夕食休憩前の局面。AIの形成判断はまったくの互角である。

二人の夕食のメニューが紹介された。

藤井の5三角打ち(香取り)に永瀬が8九桂打ちとして香を守った局面。まじか。なけなしの桂をここに投入するか。普通の感覚では桂馬は温存して8八金(あるいは銀)だろう。

われわれの夕食は青椒肉絲、春雨サラダ、味噌汁、ごはん。

ドラマ(録画)は観ずに、対局のネット観戦。

永瀬が藤井玉に肉薄している。形勢はここで4四馬とすれば永瀬よしとAIは判断している。

しかし永瀬は4一金と打った。失着である。

藤井は6二銀と馬を取り、3一金に4三玉と上に逃げ出した。形勢はいっぺんに逆転した。永瀬の顔つきが変わる。

藤井の入玉を永瀬は阻止できなくなった。ここでAIの示す藤井の次の一手(最善手)は3八金打ち。

しかし、藤井は3七香と打った。これは疑問手だった(後から玉が3七に進入するコースを自分で埋めてしまったからだ)。永瀬の5九飛に藤井は4七桂と打って次の5九歩成りを狙ったが、もしそこで永瀬が6四飛と打っていれば、勝負はどうなるかわからなかった。

しかし、永瀬が飛車の逃げ場を作って8八玉としたために、再び形成は藤井に傾いた。

後は藤井の勝率90%台の局面でずっと推移した。

最後は藤井が永瀬玉を即詰みにきれいに打ち取って、214手の激闘に幕を下ろした。(両者入玉で、詰ませることができなくなった場合、コマ数を計算して勝利を宣言する権利が藤井にはあったが、そうしなかった)

永瀬は勝ち目のなくなった将棋を延々と指したが、それを往生際が悪いと見るか、勝負への執念と見るかは人によるだろう。

第三局は9月27日(水)である。

見ている方も疲れた。ただ画面を眺めているだけも長時間なので疲れるが、なまじ指し手を読んでいるので、一層疲れた。頭がボーっと痺れているような感じ。

ウォーキングはせずに、風呂に入って神経を休める。たぶん永瀬は今夜は眠れないのではなかろうか。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。

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