8時、起床。
トースト、サラダ、牛乳、紅茶、林檎のコンフィチュールの朝食。
2月ももうすぐ過ぎ去ろうとしている。「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」という。年明けの三ヶ月はあっという間に過ぎるということだが、2月は送別の機会が続いた。元「SKIPA」店主の宙太さんは沖縄に移住することになり、句会仲間のあゆみさんは浜松に引っ越すことになった。そして来月には卒業式という集団的送別のイベントが控えている。そいいう日々にあって、今日はたまたま2人の卒業生と(個別に)久しぶりの再会の約束がある。1人は2年ぶり、もう1人はなんと21年ぶり(卒業以来)である。さよならだけが人生ではないのである。
待ち合わせの場所「蓮月」に自転車に乗って行く途中で本門寺の総門の前を通ると、階段脇の早咲きの桜が見頃を迎えていた。
階段の下まで行ってみる。
年配のご婦人が2人(お友達だろう)が私の横で桜を見上げている。「きれいねえ」と1人が言った。「私のこと?」ともう1人が答えた。「馬鹿言ってんじゃないわよ。桜のことに決まってるでしょ」 。掛け合い漫才のようである。私が横から、「桜もあなたもどちらもきれいですよ」と言うと、「あら、うれしい。お礼に飴あげるわね」と飴を2個渡された。大阪のおばちゃんか。
卒業生のチヒロさん(一文、社会学専修)と10時半に古民家カフェ「蓮月」で待ち合わせる。彼女はこの辺りが地元でママ友たちと何度も「蓮月」は利用しているのだ。
素敵なデザインのセーターである。私がそう言うと、彼女は礼を言ったが、さきほどのおばちゃんのように飴をくれたりはしなかった。まだお若いからしなくていいけど(笑)。
この後、「HITONAMI」で食事をするので(12時に予約をしてある)、ここではコーヒーだけ。
彼女と会うのはちょうど2年ぶりである。私がLINEを始めたのは1年半前なので、彼女は「友だち」に登録されていない。今日の連絡もショートメールで取り合ったのである(すぐに字数オーバーになってしまう)。忘れないうちにとLINEの登録を行う。彼女は98人目の「友だち」となった。ちなみに私はLINEの登録は原則として対面でしか行わない。
時間があれば池上梅園まで足を延したいところだが、そこまでの時間はないので、近所の小寺の境内の梅で間に合わせる。
境内には葉牡丹も咲いていた(名前に牡丹とついてはいるが、キャベツの一種である)。
本門寺にお参りをして、境内を散歩する。
彼女には3人お子さんがいるが、この4月から長男は小3に、双子の娘さんは小1になる。(注:写真は彼女のお子さんではありません。たまたまそこにいた子たちです。)
お子さんたちが幼稚園のときも保護者会の役員の仕事を引き受けて忙しくされていたが、小学校のPTAの役員も引き受けることになりそうで、まだまだ当分忙しい日々はつづきそうである。
でも、そんな多忙な日々の合間を縫って、お菓子教室にせっせと通っているそうだ。お手製のお菓子の写真を見せてもらったが、食べていないので味はわかないが、とても美味しそうに見える。「将来、カフェを開いたら」とよく言われるそうだが、「自分の周りの親しい人たちに食べてもらって、美味しいと喜んでもらえたらそれだけでいいです」とのことだった。
彼女とは「まやんち」に行ったことはあるが、「スリック」には行っていない。2年前はまだ私自身も行っていなかったと思う。あの店のシフォンケーキをぜひ召上っていただきたい。今度お連れしましょう。
さて、 「HITONAMI」へ。
彼女はここは2度目の訪問。私が今年の年賀状でこの店について教えてさしあげたのだが、今月の上旬にママ友たちといらしたらしい。
私はメイン+惣菜3品、チヒロさんはメイン+惣菜2品を注文。
私のメインはぶりの粕漬け焼き(黒板には「たら」とあったが、「ぶり」になった)。
惣菜は鶏胸肉のチャーシュー、
ジャガイモコロッケ、
そして蒸し野菜の味噌ドレッシング。
彼女のメインは鶏むね肉豆乳味噌クリーム。
チヒロさんが前回来たときはメインメニューにシューマイが出ていたそうだ。私の記憶にもあるが、しかしその後メニューに出ていない。注文する人が少なかったらしい。しかしメインではなく、コロッケのように惣菜メニューにしたらきっとよく出るのではないだろうか。という話をお店の方とする。
「ところで、クドウさん、華原朋美に似ているって言われませんか?」と前から気になっていたことを聞いてみた。「はい、ずっと昔に言われたことがあります」とのことだった。やっぱり!
チヒロさんもお店の方に自分から話しかけ、楽しい社交の時間となった。
お子さんのお迎えまでもう少し時間があるそうなので、豆乳カフェオレを注文する。
店を出て、お隣の新しい民泊施設の前で本日最後のポートレイトを撮らせていただく。
エレガントですね。
自転車に乗ってカフェめぐりができる卒業生は彼女だけである。次回は暖かい季節にね。
私はいったん家に戻り、それから大学へ。
研究室のドアの外に本日久しぶりに再会するもう一人の卒業生、 ミキコさん(一文、社会学専修)がいた。
なぜ彼女は廊下に座り込んでいたのか。その話は「後半」で。