フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月4日(日) 雨のち曇り

2024-02-05 14:30:01 | Weblog

8時、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶、珈琲の朝食。

『福のラジオ』をタイムフリーで聴きながら昨日のブログを書く。

NHK杯将棋トーナメントは現在8強が出そろったところだ。

そして今日は準々決勝第1局、藤井聡太八冠と伊藤匠七段の一戦が放送される。

藤井の先手で角換わり腰掛銀という二人には定番の形で、研究範囲なのであろう、スラスラと進んで、藤井が7四飛とした局面は、AIの形勢判断では藤井が指し指しやすい。伊藤の4五桂馬と跳ねた手がやや疑問だったようだ。

将棋を最後まで見届けている時間はない。11時半に卒業生のメグミさんと京急大森海岸駅で待ち合わせることになったからだ。本当は11時半にJR大森駅で待ち合わせる約束だったのだが、大森駅の近くで火災があり、京浜東北線が止まってしまったので、自宅から京急蒲田駅まで歩いて行って、大森海岸駅で待ち合わせることに急遽変更したのである。

15分ほど遅れて大森海岸駅に到着(京急は特急や快速が多く、普通電車は途中駅で通過待ちの時間が長いのだ)。

ランチは彼女がリサーチした「まぐま」という定食屋で食べることにした。「まぐま」?「まぐろ」屋かと思った。あの火山のマグマのことだろうか。あるいは店主さんの苗字が「間隈」とかいうのだろうか。

人気店らしく、地元の人と思しきお客さんがたくさんいた。「本日の特別ランチ」から「特2」(天然ぶり刺身となかおち&ハムカツと鶏唐揚げ)を注文、メグミさんも「特2」を選んだが、オプションはメンチカツとイカフライ。

注文のとき、私は「ごはんは少なめで」というのを忘れ、彼女は「ごはんは大盛で」というのを忘れてしまったので、私のごはんを少し彼女にとってもらた。大森で大盛(笑)。

刺身となかおちは美味しかった。

しかし、フライが揚げたてではなかったのは残念。マグマのように熱々で食べたかった。

大森海岸から大森まで歩くのは腹ごなしの散歩にちょうどよかった。めざすは「ルアン」。メグミさんの希望で、有名なカフェだが、私は入るのは初めてだ。

昭和レトロなカフェで、いろいろなドラマや映画のロケで使われている。最近では、玉木宏主演のドラマ『極道主夫』や稲垣吾郎主演の映画『窓辺にて』で使われた。ちなみに玉城ティナは両方に出演している。

満席だったので、少し外で待つ。「生ケーキ」って何だろう。生クリームを使っているケーキのこと? それともレアチーズケーキのこと?

ほどなくして入店。奥の席に通される。本当は撮影でよく使われる窓辺の席がよかったのだが。

珈琲とケーキのセットを注文する。私はチョコレートケーキ。

彼女はミルクレープ。

すでに火事は鎮火したのだと思うが、焼けた木材の匂いがうっすとらと漂ってきている。

山王通りの駅の周りは通行止めになっている。

なのでジャーマン通りではなく闇(くらやみ)坂を通っていくことにする。「sanno2198」や「あんず文庫」に行くときはグーグルマップではジャーマン通りよりもこちらの道が示されるのだが、それは高低差というものを考慮していないからで、けっこうな坂道である。

道なりに行くと、「あんず文庫」の近くのジャーマン通りに出る。

「あんず文庫」に来たのは、「ルアン」で話しているときにメグミさんが「将来は古本屋さんをやりたい」と言ったからである。それならば古本屋を営むということがどういうものかを店主さんに話してもらうといいと考えたからである。

店の奥にはカウンターがあって、ドリンクを飲みながら、店主の加賀谷さんとおしゃべりができるのだ。ベビーカーと一緒の男性がカウンターにいらしたので、しばらく店内の本を観て、男性が席を立ったのを見計らってカウンターに座る。

ご無沙汰してますの挨拶を交わしてから、珈琲を注文し、メグミさんを紹介する。

加賀谷さんは古本屋というもので生計を立てていくということがいかに大変であるかというこを彼女に語って聞かせた。と同時に、なぜ自分が古本屋を始めるにいたったのかも詳しく話してくれた。彼は27歳のときに「あんず文庫」を開業したのだが、それ以前に、神保町の「小宮山書店」(老舗の古本屋)で働いたり、一般の企業で働いたりもしていたのだ。

ちなみに私が手にしている『東京古本とコーヒー巡り』という本は2003年に出たものだが、表紙の写真にある古本屋は、「天誠書林」という古本屋で、「あんず文庫」の何代か前にこの場所にあった古本屋である。

どう? 勉強になったかな。「はい」

このカウンターに座りたそうな方が、店にやってきたので、私たちは席を立つことにした。また彼女を連れてくることがあるかもしれないし、彼女が一人でここに来ることもあるかもしれない。そのときはまたよろしくお願いします。加賀谷さんがわれわらの間柄を訪ねた。「大学時代のゼミの先生です」と彼女は答えた。「なるほど」という顔を彼はした。そういえば「sanno2198」に卒業生を連れて行ったことは何度かあるが、「あんず文庫」に連れてきたのは初めてかもしれない。古本屋さん好きの子ってめったにいないんですよ(笑)。

店を出る前に彼女は何冊か古本を購入した。古本屋さんに入ったら挨拶代わりに一冊は買う(とくに今回のように店主さんとおしゃべりをしたときは)というのはマナーである。

彼女が本を物色している間は私は入口横のソファーで待っていた(ここで珈琲を飲みながら本も読める)。

彼女は3冊購入したそうである。挨拶代わり以上ですね。

ジャーマン通り沿いのカフェ「パーチコーヒー」に寄っていくことにする。私も入るのは今日が初めて。

ここは若者に人気のカフェで、混んではいたが、座ることができた。私はココア、彼女はブレンドを注文。「あんず文庫」でどんな本を買ったかを見せ合う。私は小島政二郎『俳句の天才ー久保田万太郎』(彌生書房、1997)。加賀谷さんと話していて、彼が「最近、俳句が好きになって、とくに久保田万太郎の句が好きです」と言ったので、書棚にあったこの本を挨拶代わりに買ったのである。実は、私はこの本をすでに持っている。本当に挨拶代わりである(700円)。

彼女が購入したのは、

阿久津隆『本の読める場所を求めて』(朝日出版社、2020年)。著者は読書カフェ「fuzkue」を初台、下北沢、西荻窪に開業した方。

平野敬一郎『本の読み方 スローリーディングの実践』(PHP新書、2006年)。彼女は平野の文章が好きなのだという。

『投光』vol.10。下北沢の古本屋「クラリスブック」が発行している小冊子。加賀谷さんもバックナンバーに古本屋経営について書いていた。

彼女が何かスマホで検索して私に見せているところ。それが何であったか思い出せない(笑)。

1時間ほど滞在して、5時半に店を出る。

まだ西の空はわずかに明るさを残している。

日曜は定休日の「sanno2198」だが、わかりにくい場所にあるので、今度来るときのために彼女に場所を教えておく。

「パーチコーヒー」にいるときに「ベイクマン」に電話をして(すぐ近所なのだ)食パンを二斤(6枚切で)取り置きをお願いしておいた。

メグミさんとは大森駅のホームで別れた。大森は奥の深い街だからまた来ましょう。

帰宅して「ベイクマン」で買った食パンを冷凍保存する前に、バターで食べる。これが美味しいのだ。

藤井対伊藤のNHK杯トーナメントの対局の続き(録画)を観る。藤井の完勝だった。

しかし、私は完全にうっかりしていたのだが、今日は挑戦者に伊藤匠七段を迎えての棋王戦第一局があったのだった。ネットで調べると、つい先ほど(私たちが「パーチコーヒー」を出た頃)、持将棋(双方入玉で駒数もほぼ同じ)で引き分けになったそうである。藤井の先手番であったから、伊藤にとってこの引き分けは「勝ち点1」くらいの価値がある。

夕食は回鍋肉、サラダ、玉子とワカメのスープ、ごはん。

食事をしながら『君が心をくれたから』第3話(録画)を観る。高校時代の話(映像)がよく入るのだが、現在との違いがときどきわからなくなる(永野芽衣の見た目があまり変わらないので)。

妻に手伝ってもらってレポートの採点→平常点を併せて科目としての成績付けのチェック(転記間違いがないか)。大丈夫、ミスはなかった。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。

この記事についてブログを書く
« 2月3日(土) 晴れ | トップ | 2月5日(月) 小雨のち雪 »