フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月30日(木) 晴れ

2020-01-31 11:27:51 | Weblog

9時半、起床。

トースト、ハム&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

12時に家を出て、大学へ。秋学期の授業は今日で終わる。

地下鉄の車内広告。『スカーレット』の三津役の黒鳥結菜だ。最近、思い出したのだが、彼女は5年前のドラマ『ごめんね青春!』(工藤官九郎脚本)で生徒の一人(生徒会長)を演じていた。担任の先生(錦戸亮)のことが好きで、告白まではしたものの、黙って転校していった。三津に似ている。

本日の『スカーレット』。三津が工房を辞めて去って行ったかいもなく、喜美子と八郎は別居することになった。女性の自立という王道のテーマの陰に、芸術家に固有の何ものも省みないデモーニッシュなオーラが喜美子から出始めている。「目を覚ませ!」という親友の照子(大島優子)の声も喜美子には届かない。「三津が工房を辞めて去って行ったかいもなく」と書いたが、よく考えてみると、喜美子の陶芸へのデモーニッシュな情熱は、八郎と三津の関係への嫉妬の炎によって着火され、激しさを増したといえなくもない。三津はその役割を見事に果たして去って行ったのだ。八郎と喜美子の関係にヒビを入れてしまったことを(とくに八郎ファンの)視聴者に詫びながら。「ごめんね朝ドラ!」。

3限は大学院の演習。私が40年前に書いた修士論文「生活史における社会と個人の問題」(要約)をテキストにしてのディスカッション。

演習の後、神保町へ。

いわずとしれた日本一の古本屋街であるが、三省堂本店に用事があって行った。

用事を済ませてから、三省堂のビルの地下にある「放心亭」で昼食を食べることにする。

ロールキャベツ(+ライス)を注文。いつだったか『孤独のグルメ』で主人公が銀座の裏通りの地下のスナックでロールキャベツを食べた回があった。その記憶があったのかもしれない。

ここは看板に「BEER膳」と銘打たれている通り、ドイツ料理を食べながらドイツのビールを飲む店のようである。時間は午後3時で、客は私の他にもう一人いるだけだ。店内にたくさんの色紙が飾られている。

その中に東海林さだおの色紙もあった。どこかの文章でここでの食事のことを書いているかもしれない。

お店の方に伺ったところ「ローター・オクセン」(赤い牛)というのは以前の店名だそうである。

北方謙三「人生は歩く影法師」

池田満寿夫「女は幻想である」

米長邦雄「無悟」 その隣には谷川浩司の色紙も。一緒に来たのかしら。名人と竜王をという2つのビッグタイトルを同時に所持していた全盛期のものである。

食事を終えて「放心亭」を出る。古本屋を見て回りたいがその時間はない。

「さぼうる」で食後のコーヒーを飲みたいが、その時間もない。

大学に戻って、5限は講義「ライフストーリーの社会学」の教場試験。登録者369名で試験を受けに来たのは354名。なんと96%である。もちろん毎週、この人数が授業を受けていたわけではない。ダメもとで試験だけ受けにきた学生もいるに違いない。最後の方の授業で私が「試験で不可をとるのはむしろ難しい」と言ったのを、その前提である「ちゃんと授業を受けていれば」が省略されて拡散されたのではなかろうか。授業にろくに出ないで試験だけ受けていい成績をとる、という学生がまれにいないことはないが、一種の都市伝説である。ダメもとで受けるとたいていはダメなものである。

試験を終えて、研究室に戻り、個人研究費の領収証の整理(実は締め切りが今月末だと誤解していたのだ。来月末だった)。まだ2万円ほど残っている。研究室のプリンターのトナーでも買おうかしら。

8時半、帰宅。夕食はモツ鍋。妻は先に食事をすませていた。

鍋が温まるのを待つ間、デザートの苺を先に摘まむ。

グツグツしてきた。

『プレバト』(録画)を観ながらの所持。

2時、就寝。

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