フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月16日(土) 晴れ

2019-02-18 15:21:05 | Weblog

8時、起床。

サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

11時半に卒業生のレイナさん(論系ゼミ8期生)と蒲田駅で待ち合わせ、そこから池上線に乗って(歩いてもいけないことはないのだが)池上まで行き、「HITONAMI」へ。彼女とのカフェは昨年の10月以来だから4か月ぶりである。不意打ちの雪が降った昨日とは一転して、今日は暖かい。冬カフェのつもりだったが、早春カフェとなる。でも、寒がりの彼女はヒートテックでしっかり防寒しているそうだ。私はそのヒートテックなるもの(名前はよく聞くが)を着たことが一度もない。どんな着心地だんだろう。

 土曜日のお昼の「HITONAMI」は賑わっている(ちゃんと予約を入れておいてよかった)。

私はメイン+惣菜3品。彼女はメイン+惣菜2品。惣菜の数は0~6くらいで構成できる。基本の「一汁三菜」なら彼女のように惣菜は2品でいい。私は「phono kafe」のときの癖で惣菜3品を選んでしまうが、よく考えてみると、あのときはメイン料理というものはなかった。

メインは霧島鶏のもも肉の胡麻味噌照焼きをチョイス。

大根と何か(忘れました)の煮物。

カレーコロッケ。

蒸し野菜の味噌ソース。

彼女は国産豚鶏のハンバーグ包み焼きをメインにして、スペイン風オムレツと鶏のチャーシューの2品。

最近機種変をした高性能のカメラを搭載したアイフォンで料理の写真を撮るレイナさん。

私も撮っていただいた。なるほど、人物を撮ると背景がボケるのですね。私本人もボケないようにしなくちゃ。

「HITONAMI」を出て池上散歩。養源寺の脇の小道にあるお地蔵さん。 

みんな、アニメ『君の名は』のラストの場面に出てくる階段を連想するようだ。

こちらの方が長いし、高いと思う。

永寿院の境内にある万両塚。

弥生時代の住居跡が復元されている。

「降りてみたら?」「いいんですか?」「はい、そのための階段ですから」

降りてみました。 

万両塚で彼女が一番関心をもったのは汲み上げポンプの付いた井戸。彼女には珍しいらしい。

水しぶきを浴びるのをものともせず何度もポンプを押していた。

本門寺の境内でも井戸を見つけるとトライしていた。何が彼女をそんなに夢中にさせるのだろうか。フロイトの精神分析では「イド」といえば自我の無意識の領域で本能的衝動(リピドー)の渦巻く世界である。彼女にとって井戸の手押しポンプを押すことは自我の解放なのかもしれない(笑)。

  境内では風もなく、陽射しも暖かい。

本門寺公園でポートレイトを撮る。

彼女の持ち味は、大きくて涼しげな目とスッと伸びた鼻筋である。一見クールだが表情は豊かである。

ちょっと一服。

だんだん体が慣れてきて、寒がりな彼女もダウントートを脱いで、アクティブなポートレイトも撮った。 

丘の斜面で。

コミカルなスナップも撮った。

「今日のピアスは私の一番のお気に入りなんです」と彼女が言った。

「彼からのプレゼントですか?」

「いいえ、自分で買いました」

「いかほど?」

「35億!」 と彼女はポーズを取りながら答えた。

「平野ノラですね」

「いいえ、ブルゾンちえみです!」

たまたま通りかかった少年が「なんだろう、このお姉さん」という感じで振り返っていた。

お疲れ様でした。いいポートレイトが撮れましたね。

 

さて、本殿でお参りをして山を下りましょう。

 

御朱印帳の話題に出たときに、彼女は自分も書道をやっていて、八段の腕前だと言った。「八段! それはすごいね。どんな書を書くの?」と私が聞くと、彼女はスマホに入っている写真を見せてくれた。 

「地獄」。う~ん、以前、自分の子どもに「悪魔」という名前を付けた父親がいて話題になったことがあるが(悪魔君事件)、そのことを一瞬思い出しましたね。君って、もしかして悪女なの?(注釈:この書はサークルの夏の合宿のときに書いたものだそうだ。バドミントンのサークルで、体育館を閉め切って、猛暑の中で練習するので「地獄の夏合宿」の意味らしい)。

階段の途中の早咲きの桜は、一週間前に見たときは一分咲くらいだったが、今日は三分咲くらいになっている。

もうお花見を楽しめる。

本門寺門前の小寺の見事な枝ぶりの梅は満開である。

 

 

すっかりお花見をした気分の後は、「藤乃屋」で葛餅を食べる。 

寺町池上には和の甘味がよく似合う。

でも、甘味はこれで終わらない。蒲田の「カフェ・スリック」が今日のカフェ巡りの終着点だ。「藤乃屋」から電話をして「いまからうかがいます」とマダムに告げる。

彼女は「カフェ・スリック」は10月に続いて2回目の訪問だ。

紅茶は私はケニア、彼女はウバ。 

シフォンケーキは私は紅茶。 

彼女はWチョコレート。 

マダムに写真を撮っていただく。 

「カフェ・スリック」は別名「スタジオ・スリック」とも言う(私が勝手にそう呼んでいるのだが)。ここの外のテーブルがポートレイト撮影にもってこいなのだ。モノトーンの壁と光の具体がとてもいいのだ。

まずは定番のポーズで。顎と両肘のラインが作る正三角形が構図的にも、彼女の気分にも安定感を与えてくれる。

表情に変化をつけて。

椅子の上に置かれていたひざ掛けを肩に羽織って立ちあがってもらった。雪国の女性のイメージ。

 

今度は彼女のショールを肩に羽織ってもらった。艶やかなポートレイトになる。ちなみにレイナさんのお母様はこの写真が一番お好きとのこのこと(あとから彼女が教えてくれた)。「私も撮ってほしい」とおしゃったとか(笑)。どうぞ、蒲田にお越しいただければ、「スタジオ・スリック」でお撮りしますよ。

ショールから片手を出して頬に添えてもらう。

背景の壁と表情を変えて。

『婦人画報』の表紙を飾れそうなポートレイトである。『CanCan』とかではなくて(笑)。実際、彼女は実年齢より上に見られることが多く、仕事で他社の人と会うときは、「今年入社しました〇〇です」と新人であることをアピールするように心がけているそうだ。

本日最後のポートレイトは室内に戻り、ショールを頭から被ってもらってマトリューシカ風に。

「カフェ・スリック」には1時間半ほど滞在し、閉店の5時半を回った。

彼女を蒲田駅の改札に見送る。次回は初夏カフェ、梅雨入り前の一年中で一番いい気候の頃がいいですね。「カメラ」と「日記」もぜひ始めてみてください。思い立ったが吉日です。

ケバブの店だった跡に新しい何かの店が出来て、人混みが出来ている。 

夕食は鯖の一夜干し、ガンモドキと菜の花の煮物、サラダ、味噌汁、ご飯。 

明日は文学部の入試。朝が早いから早く寝なきゃと思いつつ、結局、1時半、就寝。普段とあまり変わらない。

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