フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月21日(月) 晴れ

2009-12-22 02:05:43 | Weblog

  8時、起床。バタートースト2枚、紅茶の朝食。いつもはトースト1枚なのだが、午前中に親不知の抜歯の可能性があり、そうなると昼食はまず食べられなくなるので、多目に食べたのであるが、医師と相談の結果、結局、抜歯は来年になった。
  昼食は「鈴文」のランチのとんかつ定食。とんかつはこれで今年の食べ納めだろうか。いや、まだ10日あるから、もう一度食べるかもしれない。駅前のディスカウント・チケットの店で『カールじいさんの空飛ぶ家』の前売り券(1300円)を購入し、キネカ大森に観に行く。アニメだが、愛読している「週刊文春」の映画評で評者5人がそろって高い評価をしていたので(これはめったにない事態である)、観てみようと思ったのだ。実際、よい作品だった。童心に帰るというのとは違う。むしろこの作品は子どもには難しいだろう。大人にしかわからない人生の味わいに満ちている。その意味では、『クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!大人帝国の逆襲』に似たところがあるが、あちらは家族が主役だったが、こちらは老妻を亡くしたばかりの孤独な老人が主役である。思い出の中に生きる老人が冒険を通じて新しい仲間と出会う物語だ。1年の終わりに観るのにふさわしい作品だ。映画館を出て、暮れゆく街を歩きながら、来年も生きてゆこうと思える作品だ。大森駅に戻る途中の「エクセルシオール・カフェ」に寄って、ココアを注文し、映画館を出るときに購入したプログラムに目を通す。 


ゼミの課題作品にしよう

  蒲田に戻って、駅ビルの地下で釜揚げの白魚といくらを買って帰る。晩御飯はおでんだったが、おでんでご飯を一膳食べた後、ご飯を半分ほどお替りし、いくらをたっぷりのせて食べる。明日も生きてゆこうと思える美味しさだった。

  私は今日まで生きてみました
  
時には誰かの力を借りて
  
時には誰かにしがみついて
  
私は今日まで生きてみました
  
そして今 私は思っています
  
明日からも こうして生きてゆくだろうと
                          吉田拓郎「今日までそして明日から」より

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