大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

“メンタルヘルス”にまつわる諸々

2009-07-29 14:04:29 | Weblog
今回は、月に一度の「ためになる話」シリーズです。


最近はメンタルヘルス不調で会社を休んだり、やむなく退職となったりするケースが多くなりました。原因やその症状も様々ですが、職場での対応法や注意点などについてまとめてみたいと思います。

◎対応方法は百人百様
ここが最も難しい点なのですが、症状は人それぞれですから、その対応方法も様々で、これといった「正解」も「マニュアル」的なものがないのです。ですから、その方の原因や症状をきちんと分析して、話をよく聴き、その状況に合わせた対応が必要です。

とはいうものの、何も基準がない・・としたらどうしたらよいか困ってしまいますので、以下に基本的な対応方法をご紹介します。

◎早期発見&休養
まずは、早期発見が一番重要です。メンタル不調は早期に医者にかかり、適切な治療を行えば治る病気です。何かおかしいな・・と感じたら声をかけてあげる、または上司などに早めに申告することが必要です。(そのためには前提として、偏見や摩擦などのない「職場風土」が重要となります。)
そして、一番の薬は「休養」です。特に仕事が原因と考えられる場合には、とにかく仕事のことはいったん忘れて十分にリフレッシュさせてあげることが必要です。

また、このような場合、「これでは戦力にならない」といってすぐに退職に持っていこうとする会社も多いですが、(これも状況に応じてですが)こういうことはできるだけ避けたほうがよいと思います。本人のためにもよくありませんし、後々大きな問題となってしまう可能性もあります。まずは、休職制度などを使って「休養」させてあげることが第一です。

◎叱咤激励はしない
メンタル不調の方は自分を責めてしまう傾向があります。ついつい「頑張ろう!」とか「もうちょっと我慢しよう!」とか言ってしまいそうになりますが、これらの言葉はかえって症状を悪化させることが多いので、禁句です。

また、前述のように休養が欠かせなく、精神的な負担をかけないようにすることがポイントとなりますので、気分転換になると思っても無理に旅行や飲み会などに誘いだすのはやめた方がよいかと思います。

◎そうならないための職場風土づくり
どんな病気でもなってからでは遅く、その「予防」を日頃からきちんとしておくことが重要ですよね。このメンタル不調の場合も同じで、そういう症状の方を出さないような職場風土づくりが最も重要かと思います。
日頃から上司と部下、あるいは同僚とのコミュニケーションをしっかり取っておく、自由闊達に意見や提案が言える風土にしておく、それぞれがお互いに思いやりと感謝の気持ちを持って接する etc.

“日常”がひどいと「うつ」を飛び越えて「過労死」なんていうことにもなりかねませんから、まずは日頃から風通しと雰囲気のよい職場風土の形成に努めていきましょう。


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