大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

外資系企業の人事・労務

2009-01-29 09:07:46 | Weblog
今回は月に一度の「ためになる話シリーズ」です。
では、どうぞ。


最近は様々な業種で外資系企業も多くなってきました。それに比例するように、外国との文化や慣習の違いなどを原因とする人事・労務関係のもめごとなども多くなってきました。
今回はこれらの実例をご紹介したいと思います。

◎給料は振り込まない?
会社によっても違いますが、諸外国の多くには、意外なことに「従業員の給料を銀行口座に振り込む」という慣習がありません。
「給料は手渡しするもの」or「小切手で支払う」という考えが基本なのです。
さらに、月に一度ではなく(たとえ月給制であっても)二週間に一度というのが一般的なようです。

◎雇用契約上の慣習の違い
色々言われてはいますが、日本ではやはり終身雇用が基本。そうでなくとも労働者自身が退職する旨言い出さなければ、そのままずっと・・・が基本ですよね。
ところが、お察しかと思いますが、欧米では企業側の理由で一方的に解雇するということも日常茶飯事。実際に雇用契約書に「お互いいかなる理由に関わらず、いつでもこの雇用契約を解消できるものとする」というような文言が入っていることが多いのです。
ともあれここは日本ですから、日本での雇用慣例を相手法人に理解してもらい、日本側の慣習・慣例とすり合わせることが必要となります。

◎「管理監督者」の範囲の違い
最近某ハンバーガーチェーンに関する件で話題になりましたが、特にアメリカではこの日本で言う「管理監督者」の範囲はとても広いのです。ですから、例えば「課長クラスに残業代を支払う」などと言うととてもビックリされます。
逆に向こうが日本の法制度を理解していないと、少しでも専門性があって管理的な職種の人には「時間外手当などはなし」という契約にされてしまいます。
この辺の法制度の仕組みの違いを双方で理解し合わないといけません。

◎休日・休暇に対する考え方の違い
おおかた予測はつくと思いますが、欧米では従業員がまとめて長期の休暇を取るということが半ば常識的です。また、企業の方もそれが義務であるというような認識です。
それから、病気やケガ、あるいは出産などで長期休まなければならない場合の認識の違いがあります。
これも欧米では「気の毒だからなるべく長い間休んで頂こう」となります。給料にも極力影響が出ないようにという考え方です。
これに対し日本では、「みんなに迷惑だし自分の仕事も気になるので、なるべく早くに職場復帰しよう」となります。
これは単に考え方の違いだけではなく、保険制度なども影響しています。日本では健康保険の「傷病手当金」や「出産手当金」などのように休んでいる間に国からの保険で生活費が賄えますが、意外にも諸外国にはこのような保険制度はない所が多いのです。

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年賀ハガキの抽選

2009-01-25 21:00:02 | Weblog
さてと、気を取り直して(笑)いきますよ。

今日は「お年玉くじ付年賀はがき」の抽選の日でしたね。

生まれてこのかた、切手シート以外のものが当たった記憶がありませんでした。
確かおととしは、120枚ぐらいの年賀状が来ていたのに、切手シートすら当たらず・・・。ある意味それもすごい確率(笑)。

そして、その2年前は何と年賀状が盗難に遭った(つまり三が日に帰省で留守の間に誰かが「くじ」目当てのためにポストからごっそり持っていった)なんてこともありました。

(そういえば、宝くじも未だ1,000円以上当たったことがありません。どうやらくじ運はよくないようです。)

で、迎えた今年の抽選日。

いつものように「まあよくて切手シートが2~3枚だろう」と何の期待もなしに見ていますと、何と3等が当たっているではありませんか!

人生初の快挙!?

どうも信用できず、何度も確かめてしまいました(笑)。

当選割合は「1万本に1本」だそうです。来たのが130枚ほどでしたからけっこうな確率ですよね。

これで今年の運を全部使い果たしてしまったなんてことにならないでもらいたい(笑)。
大げさかな・・・。

さてさて、選べる賞品は「とらやの羊羹」にしようか「帝国ホテルの焼菓子詰合せ」にしようか「浅草今半の牛肉佃煮詰合せ」にしようかetc.と色々思いを巡らせている日曜の夜♪♪♪ でした。

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都立高校での授業

2009-01-20 09:04:05 | Weblog
私は本来、グチや不平不満は言わないほうです。
特にこのブログでは「みなさんが読んで楽しめるように」との思いから、そういう話題は意識的に避けてきたつもりです。

ただ、今日はあえてちょっと言わせていただきたいのです。
見苦しい文章、お許し下さい。
(これでもかなり抑えながら書いています・・・。)


以前から、若い学生さんたちに年金のしくみや働くことの意義なんかを講義できる機会があればいいなあ・・・と思っていました。

昨日はその思いがかなうはずの日でした。
今年から本格的に都立高校のいくつかでの特別授業に我々社労士が招かれることになったのです。
私はその栄えある(?)初回の講師として真っ先に自ら手を挙げました。

「ようやく夢がひとつ叶う!」
準備万端で意気揚揚と講義先の学校に向かいました。

が、そこで待っていたのは言いようのない歯がゆい現実で、自分の力量不足までも実感することとなったのです。

学校のみなさんには申し訳ないですが、講義ルームに入った瞬間にやる気がしぼみました。
簡単に言いますと、(こんなことは本当に言いたくありませんが)「人の話を聞く態度がなっていない」ということです。
正直、「今からこんなとこで講義するの?」って思いました。

私の講義がつまらなくて眠ったり私語が出るのは仕方ありません。それはこちらの力不足以外の何ものでもない。

ただ、最初に生徒さんの前に立った時、ほとんどだれもこちらを見ていない。
そればかりか、がやがやざわざわ、時に奇声のような声、横向いて携帯をいじる人、ふんぞり返って座っている人、身だしなみも最低限のことがなってない、レジュメを配ったら見もしないばかりか下の方にポイッと捨てる、質問しても無視をする、これ書いてねと言っても反応すらしないetc.

これが都立高校の現実か・・・と。
とてもがっかりしました。

対象は3年生の生徒さんでしたが、今まで高校3年間、どういう教育を受けてきたのか。生まれてこのかた10何年、家庭でどんな教育を受けてきたのか。
疑問に思わざるをえませんでした。
どうしたらこのようになるんだろう?
不思議でなりません。
はっきり申し上げて、マナーとか常識とか以前の問題。

あっ、もちろん全員がすべてということではないですよ。(←ここは強調)
(逆に、全員が・・と見えるくらいひどかったのです。)

ただ、就職や進学を控え、こんなんでいいのか!と。
このような人達を社会に出すというのは、ちょっと恐ろしいとまで感じました。
大げさに言えば、日本はこれからどうなるんだ!と。
そう思いました。

しかしながら、こちらも頼まれて報酬も頂いて来ている以上、そのまま怒って帰るわけにもいきません。
(ひと昔前の私なら、開始後3分で怒って帰っていたかもしれないですが・・・。)
何とか必死に自分を鼓舞し、話を進めます。

途中で、生活指導の先生が私の話を中断し、生徒さんを怒鳴りつけてビシッとさせましたが、そもそもそんな中で講義が思惑通りに進むわけはありません。
(ぶっちゃけ、途中でも何度か帰りたくなりました。)

このまま行くと後半で予定している法律に関する話なんぞ絶対に聞いてくれないだろうと推測し、途中で方針転換をしました。
「仕事をすることの意味」や「社会人としての心構え」を中心になるべく具体例や自分自身の体験をもとに語ることにしました。

最後の方は何とか聞いてくれまして、一応終わった後にはそれなりに拍手も頂いたので、まあ何とか格好はついたかなあ・・・とようやく終わったという安堵感と共に控室に戻ってきますと、担当の教員の方からキツイ一言が待っていました。

「社労士さんだからもっと法律や社会の事例に深く切れ込んで話していただけると思っていたのに、ちょっとこちらの期待するところとは違っていました。あのような話をお願いしたわけではないんですよ。」

ごもっとも。私だってそう思ってますよ。
ただ、(言い訳はしたくありませんが)しなかったのではなく「できなかった」のです。
申し訳ないですが、このような態度の生徒さん達には、法律うんぬんの話の前にすべき話がたくさんあるのです。
本当に本当に申し訳ないですが、法律や年金の話をできるレベルに達していないように見受けられたのです。
そこはご理解頂きたい。
(そもそも、あのような態度の生徒さんの前にさらしておきながら、終了後真っ先に人の講義に注文つけるというのはいかがなものでしょうか? 自分たちの指導力うんぬんはそっちのけなのですか? みなさんどう思います?)

しかしながら、結果的には臨機応変に途中で方針転換したのが(学校側の思いとしては)裏目に出たというのも事実です。
ここは、「学校側の思い」や生徒さんの素性などを事前にもっとよくリサーチする必要があったかなと反省すべき点でもあります。

(とりあえず、私がしゃべったことの10%でも、また参加した生徒さんのほんの数人でも心の琴線に触れることがあったなら、まあよかったかなと思います。)


充実感たっぷりで気分よく帰宅するはずが、重い気分でボ~っと電車に乗って帰ってきました。(次の予定を忘れるところでした・・・。)
講義のあとにこんな気分になるのは人生で初めてでした。
(今こうして振り返って昨日の情景を思い出しますと、とても気分が悪いです。)

私が“世間知らず”なのでしょうか?
こういった状況の時、百戦錬磨のベテラン先生はどうするのでしょうか?
目の前の状況に愕然として「さあどうしようか」などと思っているうちは、きっと社労士としてまだまだなのでしょうね。
まだまだ修行が足りないのでしょう。
どんな状況でも自分を見失わず、動揺などせずにパフォーマンスを発揮しないといけないのかもしれません。

色々な世界があるということです。
とりあえずは、今回このようなケースを経験できたことはある意味有意義と考え、今後にぜひ活かしていかなければなりませんね。
コメント (2)
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阪神大震災

2009-01-17 18:52:48 | Weblog
本当につい最近のような気がしますが、あれからもう14年も経つんですねえ。

当時は大学3年生でした。
プロフィール欄にありますとおり京都の大学出身なので、そのころ正に関西圏に住んでいたのです。

不幸中の幸いなのかどうなのか、大震災の日はちょうど試験の合間の休みで実家に帰っていたために、実体験はしていません。
ただ、とにかく心配で交通網寸断の中慌てて下宿先に戻り諸々の被害のなさを確認してホッとしたのもつかの間、新聞やテレビのニュースで神戸の惨状を知り驚愕したことがつい最近の出来事のように思い出されます。

実際に被災してしまった友人・知人もおり、神戸方面に外出の折に被害後の街を目の当たりにしますと、自然の驚異を強烈に実感せざるをえませんでした。

そんな「半体験者」の目から見ますと、首都圏には「大地震が起きたらここ危ないなあ~」という場所がいくつも見受けられます。
最近は徒歩で帰宅するための地図が売られていたり、耐震補強工事が各地で行われていたりしますが、どうも危機感が足りないような気がしてしまいます。
「この辺は大丈夫だよ」「何とかなるさ」といった空気が流れているような気がするのです。

正に「天災は忘れたころに」やってきます。
日頃から心構えだけでもしっかりしておきたいものです。
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第五福竜丸

2009-01-12 13:24:05 | Weblog
東京の夢の島にある「第五福竜丸展示館」に行ってきました。

「第五福竜丸」といえばみなさんもきっとご存知と思いますが、アメリカ軍のビキニ環礁での核実験に遭遇してしまった日本の漁船です。
歴史の教科書とかにもたいがい載っていますから、おなじみではないかと思います。
それがほぼそっくりそのまま展示してある施設です。

詳細な説明は上記のリンク先を参照いただくとして、改めて核兵器を持つことの無意味さと世界平和の尊さを実感しました。

今もなお、イスラエルなどをはじめとして戦争はなくなりません。
なぜ、武力に頼った争いが絶えないのでしょう。
争いの本質とは無関係な多くの尊い命が犠牲になることをなぜやめないのでしょう。
今さら言っても遅いですが、地球環境を確実に破壊し人間や動物に悪い影響しか与えないことが素人にも明らかな核爆弾の実験をなぜしてしまったのでしょう。

戦争のない平和な世界はだれしもが望んでいることだと思うのですけど・・・。

そんなことを改めて感じた一日でした。



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