大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

平成19年10月の主な法改正の概要

2007-09-27 20:39:12 | Weblog
今日は、月に一度の「ためになる話」シリーズです。


この10月には、雇用保険法と厚生年金保険法にいくつか改正点があります。今回はそれらを簡単にご紹介します。

〈雇用保険法〉
◎基本手当(失業給付)の受給資格要件が変わります
これまで一般の被保険者の方は、会社等を退職した時に6ヶ月以上在籍※(↓)していれば雇用保険の基本手当(いわゆる失業給付)が受給できましたが、この10月以降(10月1日以降に退職の方から)はこの期間が12ヶ月必要となります。
ただし、倒産・解雇など会社都合のような理由での退職の場合には、これまでどおり6ヶ月でOKです。

※各月14日以上の出勤が必要でかつ給与が支払われていないといけません。

◎育児休業給付の給付率が変わります
「育児休業者職場復帰給付金」というのがあります。これは、育児休業後に前と同じ職場に復帰して6ヶ月以上たった方に対して雇用保険から、おおよそ育児休業日数分支給されるものです。
これまでは休業を開始した時の平均給与の10%でしたが、これが20%に引き上げられます。
なお、育児休業中にもらえる「育児休業基本給付金」は上記給与の30%ですから、これら両方を合わせますと全体で50%相当額の給付が受けられることになります。
これは10月以降の適用ですから、すなわち今年の4月1日以降に職場復帰された方から対象となります。

◎教育訓練給付の要件・内容が変わります
「教育訓練給付金」は、厚生労働大臣が指定するスキルアップや資格取得のための様々な講座(←民間の専門学校や資格の学校などが実施)を受講し、一定の出席率をもってその講座を修了した時に『講座にかかった費用』の何割かが戻ってくるものです。
この10月からは、上記給付の割合が20%(ただし上限は10万円)に統一され、もらえる方も雇用保険加入期間が3年以上の方が対象となります。ただし、初めてこの給付金を受ける方に限り、加入期間が1年でもOKとなりました。

〈厚生年金保険法〉
◎厚生年金の保険料率が変更になります
平成19年9月分(平成19年10月末納付分)より、厚生年金保険料の料率が変更になっています。
現行14.642%が、14.996%(事業主負担分7.498%,被保険者負担分7.498%)となり、若干引き上げら
れます。社会保険に加入されている企業の方は、給与マスターの変更等をお忘れなく。納付の際にもご注意下さい。 
なお、健康保険料・介護保険料・国民年金保険料等については従来どおりで変更はありません。
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日本の悪しき慣習?

2007-09-17 09:24:21 | Weblog
昨日の新聞に載ってた記事。
『とある高校のサッカー部の部長をしている教諭が、練習で仕上がりが悪いのに腹を立て、部員に「二度とサッカーができない体にしてやる」と暴言を吐きながら何度も暴行を加えた。』という要旨。

ああまたか・・・って思いましたね。
記事の内容からだけの判断なので、実際にはどうだったのかは何とも言えませんが、こういう話って今に始まったことではなくて、今も昔もよく耳にする話ですよね。
さらに、ここの高校では(でも)先輩から後輩に対する不条理な仕打ちや暴力が常態化していたとのこと。これもよく耳にする類いの話ですよね。

どうして日本の学校の運動部ではこういうことが繰り返されているのでしょう。
大学の体育会系クラブと聞くと真っ先にこういうことが頭に浮かぶくらいです。
みな学生だったり後輩だったりした間はこのようなことがイヤだったはず。なのに、立場が変わるとなぜ同じことを繰り返すのでしょう。

スポーツとは本来、周りの皆と協力し合いながら楽しむものだと思います。こういうことがスポーツ嫌いを増やし、ゆくゆくは日本の競技レベルの低下にもつながっていることをなぜ現場にいる方々は理解しないのでしょうか。

強くなるため、勝つためには厳しさは当然必要です。社会常識の習得という観点からすると上下関係や礼儀も必要不可欠です。
でも、行き過ぎている。方法が間違っている。指導の仕方に問題がある。筋違いの曲がった「精神主義」がまかり通っている。
そう感じているのは私だけではないはずです。

かくいう私も中学の時に所属したテニス部で似たような経験をしました。
本当は高校でも大学でもテニスを続けたかったのですが、こういうことに嫌気が差してやむなくあきらめました。
純粋に競技として、スポーツとしてテニスを極めたかったのにとても残念です。
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インタビュー

2007-09-07 14:55:00 | Weblog
先日、ちょっとしたインタビューを受けました。

私自身、2回目の体験です。
以前は2年ほど前にとある雑誌のインタビューを受け、今回は「士業ネット」というインターネット媒体のものです。

まあ、ごちゃごちゃ説明するよりも『こちらのインタビュー記事』をご覧下さいませ。
(他にもいろいろな方のインタビュー記事や紹介記事が載っていますので、そちらもご覧になって下さいまし。)

しかしまあ、自分の記事を自分で後から読むってのは恥ずかしいものです。
(ある程度は編集してありますが)「ああ、ここはこう言えばよかった」とか、「こんなことしゃべったっけ」とか思ってもしまうものです。

それでは、みなさんまた。
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“人”を育てるツボ(後編)

2007-09-01 13:42:02 | Weblog
今回は毎月月初恒例の「ためになる話シリーズ」です。
ではどうぞ。


「話し合い、耳を傾け、感謝で見守り、信頼する」。これが前編の続きとなるような言葉でしょうか。

1.話し合う
単に上から下への指示命令ではなく、課題克服や目標達成のためによく“話し合い”ましょう。仕事を完全に任せる際には、その「任せる理由」を必ず伝えましょう。会社からの課題に対して色々と考えて工夫して克服していく過程において仕事自体の面白さを感じ、自分が仕事の中心として頑張っている実感が生まれてくるというのが理想です。
やれと言われてやる仕事とこれはやるべきだろうと自覚してやる仕事では、出来上がり具合や達成感が全然違いますよね。

2.耳を傾ける
いわゆる「傾聴」です。質問や提案に対して、うなずいたりあいづちをうったりしながら「本気になって聴く」ことです。決して相手の意見を真っ向から否定してはいけません。自分の経験に基づいてアドバイスすることは重要ですが、自己のやり方に固執するのはちょっと危険です。

3.感謝で見守る
前回の「ほめると育つ」を補足する形で言いますと、「感謝の心を持ってほめる」ということでしょうか。みなさんいい大人ですから、ただ単に口先でほめるだけでやる気が倍増するほど単純ではありません。言葉のかけ方は色々あると思いますが、常に成果のほどを具体的に示しながら「感謝の意」を形や態度で表すようにしましょう。

4.信頼する
何か失敗をしたときに「何でこんなことになったんだ。使えねえやつだなあ。」などと言われた、あるいは言った記憶はありませんか? また、仕事を頼む前から「あいつにはできそうもないから任せるのやめとこう」などと思ったことはありませんか? 
人格攻撃をしたり、能力を勝手に過小評価していては人は育ちません。まずは、前向きな気持ちや姿勢を信頼することから始めましょう。信頼されればそれに報いようとするのが人情というものです。
激しく叱り飛ばした方が、その悔しさをバネにしていい成果を出すタイプの人もいるのは事実ですが、それはほんの一部です。
おおかたの場合、たとえ些細なひと言でも期待や信頼の気持ちをこめて前向きに接すれば、失敗も未来への投資に変わり、結果は大きく変わってくるものです。

要は、本人の持っている能力(保有能力)をいかに発揮してもらい、いかに成果につなげられるかが重要で、それが上司や管理職といわれている人たちの一番大切な仕事と言えるのではないでしょうか。
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