若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

一杯の

2009-06-28 10:59:14 | マツモト写真
昨日は駅前のホテルで、130人の集合写真を撮影しました。集合写真はよく撮りますが、100人を超えるお客様の顔が見えるように、且つ安全に並んでいただくためには、かなり大掛かりなセット(ひな壇)を組まなくてはなりません。合唱団諸君(80名程度)を、「はい、じゃあ先生の周りにガシャガシャっと集まってぇ!写る努力してぇ!そして、はっちゃけてーー!」なんて適当な撮影ばかりしている訳ではないのです。

早入りして、セットを組み、ゼエゼエしていた私たちに、ホテルの方が冷たいウーロン茶を入れてくださいました。その一杯が、どんなに私たちを嬉しい気持ちにさせてくれることか!それは、暑さと疲れでグタグタになっているカラダだけでなく、ココロにも『くーっ』と染み渡ったのでした。

私たちは、業者としてホテルの中で商売をさせていただいている身。別の街のホテルに行ったときに、どちらかというと「商売をさせてあげてるんだからね」的な態度をされたこともあり(まだ写真館の仕事を始めたばかりだった私はその態度に相当ビビってしまった)、このホテルの方からこういった優しい気持ちをかけていただけることに、歓びを覚えるのです。

130人の撮影が無事終わり、機材を一瞬にしてお部屋から撤収!火事場の馬鹿力的活躍を終えて、ゼエゼエしていたら、今度はホテルの社長婦人がどこからともなく現れ、冷たいオレンジジュースをくださいました。『くーーっ!』。涙が出そうなくらい、美味しいジュースでした。